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水田かほる さんから【のぞみプランニングレポート】

~南米を旅して~ (2017年11月)

さわやかで快適な秋を堪能できるのはわずかの間。もう冬支度が必要な季節になりまし た。ヒーテックにストーブに加湿器にホットカーペットと色々ありますねえ・・・
先月、休みをいただいて南米に行ってきました。イグアスの滝の全容をヘリコプターから 眺め、その後ブラジル側、次の日にはアルゼンチン側から大自然を感じながら滝に沿って 歩き、想像を超える圧倒的な瀑布の迫力を間近に体感。ナスカの地上絵はもちろんセス ナから。

ペルーのマチュピチュでは、旧インカ道も少し歩き、写真や映像そのままのマチュ ピチュ遺跡を見ることができました。どこも素晴らしく楽しい時間でした。

色々書きたいのは 山々ですが、それぞれの魅力を語るのは旅番組にお任せするとして、感じたことを・・・

一つは、南米大陸がさすがに遠かったということ。トランジットのロスを含めてほぼ丸二日 かかります。でも、その遠いところに、ただ飛行機に乗るという簡単な行為だけで行けるとい うことにある種の感動を覚えました。ペルーには、以前フォスターペアレントとして手紙のや りとりをしていた当時小学生だった女の子がいるはずなのです。もう立派に成人していますね。会えないけど、日本からあなたの国に来ましたよ!

二つ目は、歴史のやるせなさ。スペインから見れば大国を征服し、莫大な財宝を国に 提供し続けた英雄も、インカの人々からすれば侵略者。数えきれない数の命と、長年蓄え てきた財産を根こそぎ奪われ、大切な文化をことごとく破壊、否定されたのです。理屈で 知っていても、この地に立ってみて肌で感じる侵略された側の歴史。真実も正しさも一面 では語れないことを再認識します。多分日常でも色々なことが、自分の側からしか見えて いないであろう自身を振り返らずにいられません。

三つ目は、日本のサービスのレベルの高さ。これは世界中どこに行ってもみなさんが感 じられること思いますが、今回発見した小さいけどすごいこと。今回飛行機の乗り継ぎが多 かったので、ベルト上に流れてくるスーツケースを拾う作業が何度もありました。その際、同 じツアーの他の方の分も探す機会があったので気づきました。当然スーツケースは無造作に置かれていて、名札やタグを確認するのに覗き込んだり回り込んだりしなければなりま せん。さて、帰国して・・・なんと!関空では、名札の取り付けてある位置に合わせてスー ツケーケースが縦に置かれていたり横に置かれていたり、そして必ず乗客が経つ側に名札 が見えるようにきちんと並べられていたのです。例外なく全ての荷物が!こんな細やかな サービスができるのは、やはり日本だけと思うのですが・・・今度から海外にいったら流れて くるスーツケースを観察するのがクセになりそうです。
       2017.11 月 水田かほる

朝の連ドラのおかげでハッピー! (2017年10月)

朝夕すっかり涼しくなり、熱帯夜から解放されて眠りにもつきやすくなってきました。

さて、その睡眠。私は、脳や身体を休ませるものだと思っていましたが、全く逆だったようです。

頬をなでる風が心地よく、一年で一番さわやかな季節です。
夏の間、日差しを避けて地下街ばかりを選んでいましたが、この時期ばかりは、青空と風を感じながら外を歩きたくなります。

10月は年度の後半の始まり月でもありますが、来年の手帳やカレンダーが店頭に並び、おせちの宣伝が始まり・・・なんだか追われる気にもなってきますね。そして、半期が終わると好きなドラマも入れ替え。

NHKの朝の連ドラ「ひよっこ」が意外と気に入ってた私はちょっと寂しい状態です。主人公は、私よりほぼ一世代上。当時高校を卒業して親元から離れて田舎から都会へ行くことがどんなに心細く、 責任重く、大変なことだったか・・・固定電話は裕福な家しかなく、帰りの汽車賃はない。

ひと月一生懸命働いてもらったお給料は、ほんの少しのお小遣いを残して大方を家族に送る。きっと今私たちが、地球の裏側に行くよりずっと距離感、惜別感があったことでしょう。

ほんの少し前までこんな時代だったのに、今は、地球の裏側にいても画像つきの電話やメールがリアルタイムででき、世界中どこにいても、すぐ近くにいるかのような感覚でコミュニケーションができる。 今さらですが、すごいなあと思います。子が成人しても、親が経済的援助を続けている家庭が少なからずあるというのもなんだかなあ・・・ですが。

出稼ぎに出た父親が戻ってこないという、ちょっと重いイメージで始まったドラマでしたが、だんだん何でもありに!有名女優が狭いアパートに一緒に住み、 仲間がクイズ番組で優勝して海外に行き、女優を目指していた親友がコンテストで優勝して夢が叶い、仲たがいしていた親子の心がつがり、 あちこちで芽生えていた恋は、みーんな実り、「家族で歌合戦」というテレビ番組にも当選、みんなで東京のレストランへという主人公家族の夢もかなう。

ご覧になっていなかった方には申し訳ない話題になってしまいましたが、最後のハッピーエンドは、これでもか!というくらいが幸せで、私もとってもハッピーな気分に! 毎日ワクワクとても楽しかったです。登場人物もみなそれぞれに魅力的。 朝の連ドラは、涙あり笑いありで気楽に楽しくなくっちゃね!

10月から始まった「わろてんか」。出だしは、恒例の問題ありの?女性主人公の幼少期からとお決まりの展開ですが、どうなるのでしょう。楽しみです。
   2017.10.月 水田かほる

眠っている間の脳が人生を支配する!? (2017年9月)

朝夕すっかり涼しくなり、熱帯夜から解放されて眠りにもつきやすくなってきました。 さて、その睡眠。私は、脳や身体を休ませるものだと思っていましたが、全く逆だったようです。

脳は眠っている間に非常に活発に働いて、記憶や判断力、食欲コントロールなど色々なことをつかさどっているらしいのです。

まず記憶ですが、その日に学んだことは、経験から学習したことも含めて、眠っている間に脳で整理され脳に記憶されます。そして、必要な時に引き出すことができるように準備されます。睡眠をとらないとそれができないそうです。試験前の一夜漬けは最悪の勉強法だったわけです。

また、睡眠不足で判断力も低下します。単に集中力や思考力が落ちるせいだと思っていましたが、もっと深いようです。私たちは、起きている間、常に色々なことを判断し選択しています。仕事上の判断はもちろん、善悪の区別、誰に何をどう伝えるか、どの道を歩くかなどほぼ瞬時に決めています。

この直感的な判断は、たいてい自分が良いと思ったほうがよい結果になることが多いそうですが、これは、過去の経験による感情を伴う記憶(ポジティブなものかネガティブだったことか)と論理的思考のコンビネーションでされるそうです。睡眠不足だとこの連携が上手く行かず、判断ミスをしてしまうのだそうです。

さらに、食欲をコントロールするホルモンも睡眠によって影響を受けるため、睡眠不足になるとあきらかに夜に食べる量や間食が増えて結果体重が増えるという研究結果も紹介されていました。またアルツハイマーの原因と言われる脳のごみ老廃物も眠っている間に清掃されているらしく・・・・・びっくりです。

脳は、寝ているとき休んでいるどころかとても活発に動いているのですね。睡眠中の脳の働きが起きているときの脳を動かしているのです。極端な表現をすれば睡眠中の脳の働きに人生が支えられていることになります。 日本人の睡眠時間は世界的にも短く、年々減少していると聞きます。

私自身も体力があるので、短期的に生産性が落ちるけど多少の睡眠不足は平気だと思っていました。でも睡眠中の脳の働きがこんなに影響があるとすれば、もっと真剣に睡眠をとるようにしなければと思いました。「病気にならないから大丈夫」でなく、充実した人生を送るために良質の睡眠をたっぷりとれるように真剣に考えたいと思います。                      
2017年9月 水田かほる

分身ロボットっていいね! (2017年8月)

残暑お見舞い申し上げます。
この時期「暑いですね~」は、日本中の合言葉ですね。 以前は、よく夏バテということばを耳にした気がするのですが、最近は「熱中症に注意」ですね。時代と共にこういった言葉も変わってくるのだなあと思います。
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2017年8月 水田かほる

生ライブで向かい合うということ (2017年7月)

暑中お見舞い申し上げます。
先日、友人に「当日B席」というのを教えてもらい、久しぶりに宝塚大劇場へ行ってきました。・・・・まさに生きることの体感価値。
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2017年7月 水田かほる



個体が人間に立ち戻るとき (2017年4月)

4月に入っても気温の低い日が続いていましたが、中旬になってようやくコートを手 放せるようになってきました。今年のお花見はいかがでしたでしょうか?

 今日のお昼、仕事で行ったある住宅街で、駅前のお店にランチに入りました。ちょ うど昼時だったので混雑しており、相席になりました。前に年配の女性が座っておら れましたが、特に気にとめることもなく軽く会釈をして、自分の料理が来るのを待っ ていました。いつもは黙ったままなのですが、着古したセーターに化粧っ気の無い、 いでたちとにはそぐわない手入れされた指先と品の良い赤のマニキュアに目を惹かれ 、思わず「きれいな爪ですね」と話しかけました。社交ダンスをされていて、いつも 大会に来ていくドレスに合わせてジェルネイルをしておられるのだとか・・。失礼な 話ですが、その方が目の前で食事をされている姿は、「一人暮らしの寂しい老婆」と いった風情でした。それが、ふた言三言話すうちに、背筋が伸び、食事のために動か す手の動作も美しく、表情も明るくなったせいか、最初に感じた年齢より10歳くら い若く感じるようになりました。

 目の前に人がいらしても、存在を気にとめなければ、それは、私にとって物体であ り壁と同じです。相手にとっても私は物体です。でも、いったん相手を一人の「人」 と捉えたら、石像が息をし始めたかのように物体から人間に変わるのですね。

 ちょうど渡辺和子さんの著書「どんな時でも笑顔になれる」を読んだところで、そ の本の第1章は、「名前で呼ぶことがたいせつ」という見出しで、下記の文章で始まり ます。

 『おはようございます、○○さん」と前から歩いてくる学生に声をかけます。すると その時まで無表情だった学生の顔が明るくなり、なんとも言えないうれしそうな顔で あいさつを返してくれることがあります。それは、まるで、廊下を歩いていた一つの 個体が、自分の名前を呼ばれて人間に立ち戻った瞬間と言ってもいいかもしれません 。』

まさにこのとおりのことを体感したのです。たまたま今日は、目の前に座っておら れた知らない方でしたが、いつも目の前にいる家族、同僚、部下…。自分が相手をど う認識するかで相手が変わる。名前を呼んで挨拶をする。微笑みかける。声をかける 。そんなちいさなことが、これだけの力をもっている。この力、惜しみなく大切に使 いたいですね!

                                水田かほる

つながりをつくるのは雑談!? (2017年3月)

お日様の光は春らしく明るくなってきました。 続きはこちらをクリックして・・・・・・・・・・・・
2017年3月 水田かほる




上手くいっている時ほど立ち止まって (2017年2月)

暦の上では春を迎え、梅の開花だよりもそろそろ聞かれるようになりましたが、まだまだ厳しい寒さが続きますね。

私は、数年ぶりに風邪をひいてしまいました。症状は軽いのですが、咳、頭痛、倦怠感、鼻水、微熱と一般的な症状のオンパレードが2週間近く続きました。「風邪は引かない」と言い続けてきましたが、残念ながら気合論は使えなくなりました・・・ でも、不思議と仕事が立て込んでいるときや休めないときは、結構無理をしても体調を崩さないもの。過去を振り返っても寝込むのはお正月や連休中ばかりです。
自分では、意識していないのが曲者ですが、ほっとしたときに出てくるもののようです。ちょっと休んで生活を見直せというサインですね。

 体調ばかりでなく、仕事の仕方もそうかもしれません。仕事が忙しく、夢中になっているときは、日々目の前のことに精一杯打ち込んでいる状態に満足し、自分なりには、充実感、達成感があります。NHKの朝の連続ドラマで、主人公の女性の仕事が絶好調のとき、理解してくれている、わかってくれていると思っていた娘と心が離れてしまうとうくだりがありました。
よくある話ですが、調子が良くて乗っているときは、今のやり方が良い、大丈夫だと、自分にOKを出してしまいます。  でもそういうときこそ、果たして成果は出ているのか?相手は満足しているのか?本当に貢献できているのか?収益に結びついているのか?従業員の満足度は?生産性は?と振り返る必要があるのですよね。でないと、気づかないうちに溜まっていたひずみが一気にピンチになってやってきます。

 あるお客様と長時間労働の話になったとき、「残業代など関係なく、仕事が楽しくてやりたくてやっている者もいるので、早く帰れというのもどうか・・」という意見を聞いて、まあそういうこともあるだろうと一部共感したのですが、果たして…? 仕事に対する情熱は素晴らしいですし、ご本人も満足されていると思いますが、その長時間労働の成果を時間内で出せた方がもっと達成感があるかもしれません。
すこし回りくどい流れになってしまいましたが、自分のイケてる感や充実感と、色々な角度からみた客観的評価は必ずしも一致しないものだと、自分を振り返って思います。 上手くいっている時ほど、立ち止まって振り返る、客観的に分析することは大切ですね。

  2017年2月 水田かほる

1月のコ歳神様をお迎えして (2017年1月)

今年のお正月は、気候もおだやかで気持ち良かったですね。日頃見ることが少ないfacebookですが、身近なみなさんが送って下さる写真で、あちこちの初日の出を拝めて得した気分でした。

もうすっかり日常に戻っておられると思いますが、「今年初めての・・・」は、しばらく続くと思います。
時間には区切りがないので、節目を意識することがとても大切。お正月というのは、暦上の一年の始まりくらいの認識しかなかったのですが、「その年の幸運を家に運んで来てくれる大切な“歳神様”をお迎えする行事」であることを初めて知りました。
歳神様については、古事記の時代に遡るそうで、「祖先の霊が田や山の神になり、新年には歳神ともなって子孫を見守ってくれる。家々に幸せをもたらすために降りてこられる」と考えられているそうです。ここではご紹介しきれませんが、門松やしめ飾り、鏡餅にもそれぞれ意味があって、「歳神様を歓迎する」ためものということです。

学生時代には、学期の区切りや長期の休みがあるので、都度気持ちの切り替えもできますが、私たちは、区切りを意識しないと、日々やるべきことに追われ、毎日を当たり前のように同じように過ごしてしまい、あっという間に1日、1か月、1年が過ぎてしまいます。ですから、こういった新しい年の始まり、季節ごとの行事、会社設立○周年とい節目を意識し、振り返って自分の軌跡や言動を確認し、将来に向かって、いつも「ここから」「今から」という新鮮な気持ちでいられるようにすることが大切なのだと思います。

「日々新たに」という言葉がありますが、昨日の太陽と今日の太陽は違いますし、毎日会っている人でも、昨日と今日では、違う人です。1日の間にたくさんのことを経験し、考え、感じ、新しい情報(五感で感じること)に接しています。でも、自分自身が年と共に慣れ親しんだことが増えて、マンネリになりがちです。言うは易し行うは難し。私の家にも歳神様がいらして、毎日見て下さっていると思って、今年も毎日を大切に元気に生きたいと思います。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

                        2017年1月 水田かほる

見えない思いが見えるものを生む (2016年12月)

日の暮れるのがとても早くなりました。昼間の時間が一番短いのは、冬至で すが、日の入りが一番早いのは、この時期だそうです。知らないことばかりで す。
・・・
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見えていない自分 (2016年11月)

紅葉の季節になりましたね。みなさんのメールやFacebookで届く美しい写真で見事な紅葉と自然の美をたのしませていただいています。
さて、演劇を・・・
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シルク・ドゥ・ソレイユ~後姿 (2016年10月)

来年の手帳や年賀状のチラシが目につくようになりました。まだ半袖の服も必要なの にと、季節が混在していますが、庭先のキンモクセイの香りが「秋ですよ」と主張して います。

先日、ラスベガスで大ヒットしているシルク・ドゥ・ソレイユの最新作「トーテム」 を見に行ってきました。 一歩どころか数ミリでも違えば大変なことになりそうなスリル満点のアクロバット の連続に、ここまでできるのかと人間の身体能力の素晴らしさと美しさに感動しました。 元オリンピック選手などもいる世界最高峰のサーカス集団。また、生演奏、照明、衣装 などの舞台芸術もすばらしく、幻想的な世界はとても芸術性の高いものでした。人も舞 台も美しくて、人間の無限の可能性を感じ本当に感動しました! あげればきりがないくらい見ごたえがあったのですが、それぞれのパフォーマンスが 終わって舞台から去る時の後姿がなぜかとても印象に残っています。

行く先は、舞台裏 のはずなのですが、舞台を去った後、恋人同士の二人が愛を語り合い、科学者は研究を 続け、カエルたちはにぎやかなお祭りを繰り広げ・・・と、それぞれの役ごと世界を後 ろ姿に想像してしまうのです。そんな風に感じたのは私だけかもしれませんが、どんな ときも去り際は大切。ご訪問して失礼するとき、別れるとき、何かを辞めるとき、美し い後姿でいたいと思いました。

私事ですが、来月念願の舞台女優デビューします! 2010 年に明るいシステム倶 楽部さんからお声掛けいただき 70 人の夢を乗せて出版した「さあ夢を語ろう」に載せ ていただいていたのですが、その中の夢の一つが女優になること。団員 10 人足らずの 小さな劇団で出番も多くないのですが、夢がひとつ実現です。美しい後ろ姿をお見せで きるかしら。

2016 年 10 月 水田かほる

好奇心を持ち続ける(2016年9月)

ようやく朝夕が過ごしやすくなってきました。空を見上げるといつの間にか秋の雲 になっていますね。
今年の暑さはとりわけ厳しかったせいもありますが、とにかく体調を崩さず無事この暑さを乗り切るだけで精いっぱいでしたが、過ごしやすい季節がやってくるのでそ ろそろ気分を切り替えていきたいなと思っています。

さて、人間の「潜在能力」を引き出す最も重要な要素ってなんだと思われますか? それは、“好奇心”だそうです。子どもの瞳ってキラキラ輝いていますよね。これは、目に入ってくるすべてが新鮮で、何に対しても興味深々。だから、疑問も感動がいっ ぱいでどんどん成長していきます。 それが、年齢を重ねるごとに「初めて見るもの」「初めて経験すること」は、減ってくるので感動も薄くなり、そんなものだと受け止めるので疑問も持たなくなります。

私は、もともと好奇心が強い方だと思っていたのですが、最近の自分を振り返ってみる純粋な好奇心を失いかけてる感じました。仕事の経験も増え、全く初めて耳にするといったような案件でドキドキするということは少なくなってきました。美味しい物をいただく機会もたくさんあったので、食べられることを幸せだなあとは思うけれど、感動の度合いは小さくなってきています。旅行もその都度新しい発見はあるものの、二回目だったり、もっと美しいもの、もっと壮大なものを見た経験があると受け る刺激は小さくなってきます。

初めて見たとき、知ったときより感動が少ないのは当然のように思いますが、実際には、全く同じということはなく、どんなことに対しても新鮮に感じることはできる はずです。要は、自分がどう捉えるか、どこまで気づくことができるかということ。

毎朝昇る太陽にしても包まれる空気も気温も空の様子も違います。毎日会う人でも、日々変化していますし、まだまだ知らない面はたくさんあるでしょう。同じ本でも読み返してみると2回目に気づくことも多いものです。きっとこれからは、目新しいものへの好奇心だけでなく、もっと深いところ、微妙な違い、見えないものに興味を持つことがいつまでも好奇心を失わない感性、感動する力を保つことになるのかもしれ ませんね。

沈黙の春で有名なレイチェル・カーソンが世界中の子どもたちに授けたいと願う「生涯消えることのない“センス・オブ・ワンダー”=神秘さや不思議さに目を見は る感性」を・・・ 2016 年 9 月 水田かほる

残暑お見舞い申し上げます。(2016年8月)

年々暑さが厳しくなってくるような気がします。休日の遊びもそれなりに体力を使うもの。食欲減退と就寝時の冷房、生活が不規則になりがちなお休みのせいか体調を崩したという便りがいくつか。
この暑さの中でいかに一定の調子を保つかは自己管理のポイントですね。

とはいえ、連日熱戦が繰り広げられるオリンピックで睡眠不足気味の方も多いのではないでしょうか。普段はスポーツ観戦をほどんどしない私でも、いったんテレビのスイッチを入れると目が離せなくなってしまいます。中学生時代に少しかじった卓球などは、力が入って「よし!」「もう一本!」とつい声が出てしまいます。

福原愛ちゃんは、2~3歳から国民的アイドルですが、他の競技もみなさん、本当に幼い頃から始められているのですね。ここまで昇りつめるのにどれほどの練習、努力を続けてきたのだろうと想像するだけで、胸が熱くなります。
日本一になってオリンピックに出るだけでもすごいのに、世界でメダルを取れる人やチームがこんなにいるなんて!本当に素晴らしいです。

「やれることはやった。反省はあるけど、悔いはない」。女子バレーの宮下選手が話していました。他の選手からも聞くシンプルな言葉ですが、これが言えるってすごいなあと思うのです。思うことはできても、実際に「やりきった」と言えるほどがんばることは、なかなかできません。
「やれるのにやってない。あ~あまた一日が終わってしまった」と後悔の日々を終えることが多い私には、感動の言葉です。

話は少し飛びますが、日本の選手ってすぐわかりますよね。母国なので当たり前なのですが、何が違うのかと考えていたら、「所作」。近頃の若い人には通じない言葉かもしれませんが、ちょっとした立ち振る舞い動きや表情に品があるように思うのです。
礼儀正しさもしかり。オリンピックってやはり、自国自慢をしたくなるイベントですね。

まだまだ厳しい暑さが続きます。くれぐれもご自愛なさいますうように!

水田かほる

海に生きる (2016年7月)

7 月も後半になり、蝉の声が一段と勢いを増してきました。
人の世界も各地域、分野で 夏のお祭りやイベントがたくさん開催されて「暑さを乗り切ろう!」という活気を感じます。

さて、毎年夏になるとダイビングネタが登場しますが、今回は、毎年のようにお世話にな っている奄美大島のダイバー民宿のおやじさんを見て思ったことを・・・ 正確にはわかりませんが、多分 70 歳くらいと思います。おやじさんが、私たちが着る色 鮮やかなウエットスーツとは違うペラペラのシンプルな黒いゴム製のスーツを身に着けて、 モリをもって海に潜る姿が、シャキッと逞しく何ともカッコいいのです。

私たちがサンゴ礁や 魚と戯れている間に、朝昼晩の食卓に並べる魚や貝を獲ってくれます。食材に適した魚を 見つけるとものすごいスピードで近づき、急所をついて一発で仕留めます。一緒に行動す ることはないので滅多に見ることはできませんが、あのモリを持つには、免許だか許可が 必要で今はもう取ることができないそうです。

朝起きて、息子さんと一緒に船の準備をし、おかあさんにお弁当を作ってもらって毎日 海に出かけます。漁師さんは、一国一城の主ですが常に自然が相手。人との競争も出世 争いも定年もなく、組織で目標・成果・自己成長・チームワーク等と言われ続ける社会に生 きるのと随分違う生活なんだろうなと思います。自然は、思い通りになりません。台風に苦 情を言っても台風は止まりません。事故で海が汚染されても、地球温暖化のせいで生き物 に変化が起きてもその与えられた状況の中で自分たちができることをするしかありません。 台風にどう備えるか、猟に出られない時間をどう有意義に過ごすか・・

日頃私たちは、「上司が…、部下が…、予算が…、時間が…、景気が…」と自分が直接コ ントロールできないものに悩み不満を持ちます。でも基本的には「与えられた環境のなか でやる!」しかないのです。つまりコントロールできる「自分の思考・行動」を変えるしかな い。わかっていても学び続けないと忘れてしまいます。 自然が相手だと、不満を言っても仕方ないので覚悟が決まり、謙虚に現実を受け入れ 「自分ができることをするだけ」。その潔さが生き方となりカッコいいのかな。 色々ゴタクを並べましたが自然の中で、できる範囲でできることをする。多少ボケても海 は受け入れてくれそうだし、素直にいいなあと思います。勝手な想像ですが・・・

「夏休み」日常から離れることで気づくことが誰にもきっとあるでしょうね。

奥入瀬川 (2016年6月)

梅雨に入りうっとおしい日もありますが、植物にとっては恵みの雨の 先日、青森県の奥入瀬渓流に行ってきました。

十和田湖から焼山まで 、樹林や岩をかきわけて木々のトンネルを流れる奥入瀬川の流れに沿っ て遊歩道を歩くと、濃淡の緑が織りなす美しくやさしい景色がずっと続 きます。

流れには、色々な名前がついていて、急な流れで迫力があった り、おだやかだったり、滝があったり。流木、倒木は基本そのままにし ているらしく、倒れた木の上には蔦やコケが生えて、まるで新進気鋭の 華道家の作品のようです。水の音は、身体中に心地よく響き、鳥の声の こだまも涼しい風も緑の隙間から射す光も・・・

五感すべてが満たされ どの方向を向いても緑いっぱいの森の中なのに傾斜が穏やかでとても 歩きやすく、14kmもあるのにその高低差が200mと聞き納得。渓 流に沿ってバスも走っており、足に合わせて乗ったり降りたりもできる ので、高齢の母も大丈夫でした。あれだけの規模の渓流なのに、散策が しやすいのも魅力の一つかもしれません。

毎年生え変わり世代交代しながらそこに居場所をつくってきた草やシ ダ、何十年もそこで伸び続ける大木、倒れてなお他の植物のすみかとな って美しい造形美を生み出す木々。苔の種類が豊富なことも有名だそう です。地形や気候もうまい具合に影響して、長い年月をかけてこんな魅 力的な場所になったのですね。

人も十人十色。育った環境も見かけも経験も価値観も今置かれている 環境も一人ひとり違いますが、調和をとりながら育まれた美しい森のよ うな組織風土の中でこそ、その一人一人の力が発揮できるのでしょうね 旅行記になってしまいましたが、奥入瀬渓流は、お勧めです! ぜひ一度は訪れてみてください。

宿泊した星野リゾート奥入瀬渓流も ゆったりとしていてスタッフの対応も素晴らしく、気持ちよく過ごせま した。高級イメージですが、早めの検索で手の届くお得なプランが ありましたよ。

しあわせと政治と経済 (2016年5月)

今年のお花見はいかがでしたか?
花や新緑が美しい季節になりました。GWみなさんはどのように過ごされたでしょうか。

家族揃っての食事。久しぶりに出会う友人との語り合い。お預けになっていた本を読む。撮り貯めたDVDを見る。ゆったりと音楽を聞く。部屋の片づけ。明るい陽射しとさわやかな風に包まれる心地よさが全身に満たされていくのを感じる。特別なことはなくても、日頃から気になっていることがまとめてできる貴重なお休みでもありますね。

質素な暮らしぶりから、「世界で一番貧しい大統領」として注目を集めた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領がインタビューで次のように答えていました。

――幸せだと感じるのは、どんなときですか。

「自分の人生の時間を使って、自分が好きなこと、やりたいことをしているときさ。いまは冬に向けて、ビニールハウスにトマトの植え替え作業をしているときかな。それに幸せとは、隣の人のことをよく知り、地元の人々とよく話し合うこと。会話に時間をかけることだとも思う」
――有権者はあなたに何を期待したのでしょう。
という質問の答えの流れの中で最後に・・・

「それに最近の政治家は退屈な人間が多くて、いつも経済のことばかり話している。これでは信頼を失うはずだ。人生には、もっとほかに大切なことがいろいろあるんだから。たとえば、街角で1人の女性に恋してしまうことに経済が何の関係がある?」

なるほど…たとえば恋をするということを経済の視点で見ると、「デートやプレゼントでお金を使う。子どもが生まれると出生率が上がる。家を建てて消費が増える」というようなことが浮かんできます。
でも、恋をすると、心がウキウキして生きていることに感謝したくなる。相手のために何かができる喜びを知る。異なった人格をもつ相手を受け入れるために自分が成長する。経済的価値はないけれど、こんな素晴らしいことが人生を豊かにしてくれます。

話は飛びますがが、若者や子どもの貧困問題が深刻さを増しています。人の真のしあわせが何かと考えれば、どんな政治をすべきなのかが見えてくるはず。すっかり麻痺してしまっていますが、政治と経済は同じではないはずなのです。

ホセ・ムヒカ前大統領は、次のようにも述べています。

――格差が広がったのは?

「次々と規制を撤廃した新自由主義経済のせいだ。市場経済は放っておくと富をますます集中させる。格差など社会に生まれた問題を解決するには、政治が介入する。公正な社会を目指す。それが政治の役割というものだ。国家には社会の強者から富を受け取り、弱者に再分配する義務がある」

「みんな同じがいいと言っているわけではないよ。懸命に働いて努力した人が、ほうびを手にするのは当然だ。ただ、いまはどうかね。働いてもいないような1人のために、大勢が汗水たらしている世の中じゃないか。これは気に入らない。富の集積にも限度がある」

すべての女性が輝く社会づくり!?女性活躍推進法!?性による差別がなくなるのは、好ましいけれど、都合よく女性を経済の場に引っ張りだしたいだけのような胡散臭さに反発を感じます。経済の発展と関係なく誰もが人として尊重され、しあわせに生きられる社会を作るのが政治であってほしい。

                         

桜の引き際 (2016年4月)

今年のお花見はいかがでしたか?
何十年も生きてきた立派な枝ぶりの桜は、美しくも迫力満点だし、青空を背景に延々と続く桜並木は本当に見事。近寄って見る淡いピンク色の小さな花びらは可憐で、まあるく固まっているのもかわいい。あえてお花見に行かなくても、近所の公園や学校、川べり、電車の窓越しにも・・・。
色々なシチュエーションを楽しめるのも桜の魅力ですね。

リオデジャネイロオリンピック出場選手を決める競技会が各種目で行われています。オリンピックという目標に向かって日々鍛錬し、全力を出しきって競い合う姿、磨きあげられた美しい技、真剣なまなざしと笑顔、全てに心を奪われます。
でもスポーツの世界は、厳しい。数字ではっきり結果が示されます。北島康介選手には、5回目のオリンピックにぜひとも出場してもらいたかったので、本当に残念でした。後進に道を譲るときが誰にでも訪れることはわかっていても・・・
成長期があり、全盛期があり、そしてどんなスーパースターも、いつかは第一線から退く。シーズンオフに入ったスケートも、浅田真央ちゃんや羽生結弦くんの姿もいつかは見られなくなるときがくるのかと思うと、とっても寂しい。

偉大であればあるほどご本人も見る側も「その時」は試練です。
引き際と、その次に何をするか、どう生きるのか・・
一流と言われる人は、その後の生き方もたいてい素晴らしいですよね!

経済界でも、トップの交替劇がよく話題になります。業績という数字はあるもののスポーツと違って点数で明確に線引きができるわけでないので、引退の時期は一段と難しいのでしょうね。偉大な業績を上げた実績があればあるほど引きにくいのかも。

桜の散りぎわ。若葉が芽を出す準備が整うその直前まで待って一気に花を咲かせ、散る。
なんの恩もきせずにさりげなく当然のように・・・ 自然から学べることは多いですね。
2016年.4月  水田かほる

PS.賭博が発覚したバドミントンの桃田選手は、まだ人生のスタートに立ったばかり。こんな事で引くのは残念。しっかり反省した上で、また活躍できるチャンスをと願う。

明治生まれのコミュニケーション (2016年3月)

「暑さ寒さも彼岸まで」「奈良のお水取りの頃に必ず寒波が戻ってくる」
異常気象が当たり前のような昨今ですが、こんな昔からの言い伝えは、概ねあたっているように思います。

ところで冒頭のような言葉は、どのくらいの年代まで通じるのでしょう。母が働いていたので、私は、明治生まれの祖母に育てられました。今や明治時代は歴史の世界ですが、私にとっては明治時代の価値観や習慣は、結構身近な感覚です。

例えば、近所の医院に行ったとき、祖母は、知り合いでない人にも必ず挨拶をし、人の履物まで揃えていました。帰るときには「どなたさんもお先ぃ」と声をかけます。「お先に失礼します」という意味ですが、この言葉の響きが好きでした。買い物をしたときには、お金を払うときに「ありがとう」と言います。他人の子どもでも悪いことをしていたら、平気で叱ります。
パワーハラスメントやメンタルヘルス不全でご相談を受けることが毎年増えていきますが、小さいときからこんなコミュニケーションを普通に体験していたら、あいさつも無意識にできるし、気軽に相談できたり、自然な距離感で自分の感情や思いを伝えることができるので    はないかと思ったりします。

今思うと・・・ですが、  電話やインターネットで遠く離れた人とも簡単に知り合えたり、連絡を取れたりできる今と違って、自分が直接出逢う周囲の人々が全ての人間関係。目の前の人が、今よりずっと貴重で大切な存在だったのかもしれませんね。
もちろん祖母は、とっくの昔に亡くなっていますが、もし生きていた年女の120歳!誕生日になんとなく色々思い出しました。
毎月のとりとめのない話にお付き合いいただき感謝します。
もうすぐ春!うれしいですね!

2016年3月  水田かほる

心のゆとりがくれるもの (2016年2月)

身体の芯までじ~んと温まるお風呂タイムが、一日で一番しあわせと感じるこの頃です。
幼いころ祖母が、「極楽ごくらく」と言いながら入浴していたのを思い出します。

今年の1月から、仕事のスタイルを少し変えたと先月の小欄で報告しました。
そのせいもあり、気持ちに「ゆとり」のある時間がほんの少しですが持てるようになりました。

そのほんの少しで、見えるものが違ってきたように思います。 例えば、話をしていてあれこの人こんな顔だったかしらとか、こんな表情をされるんだとか… いまさらのように気づくことがあるのです。何度もお会いしている方なのにです。 つまり、目の前におられるのに、次に話すことや気になっていることが頭を占めていて、ちゃんと向き合っていないことがあったのだと思います。

また、何かの感情を抱いたときに、同時に違った感情も浮かんでくることが増えました。 何でわかってくれないのかと思っていたことが、きっと今までの経験や色々な事情があって 大変なんだろうなと思えたり・・・少しずつ、見えるものが増えてきたかな?

毎日スケジュールをいっぱいにしてギリギリのところで頑張るのが性に合っていて楽しく、 そこにやりがいも感じていたのですが、視野が狭くなっていたのだと思います。    

2月は逃げて、3月は去って・・・タイムマネジメントをしないとあっという間に 時は過ぎていきます。余裕やゆとりは、時間だけの問題ではありませんが、 今年の目標を実現するためにも、心の余裕が持てるようにしたいと思います。

2016年2月  水田かほる  

いつも上機嫌でいること (2016年1月)

新しい年が明けました。今年の年末年始は本当に暖かく過ごしやすかったですね。
本来、寒い時は寒い方がいいのですが・・・
年頭に今年の目標を掲げられた方も多いのではないかと思います。
私は、次の二つを意識しようと決めました。

★いつも上機嫌でいること

私は「元気」とか「笑顔」をよく褒めてもらえるので、自分はいつも機嫌が良いと思っていました。でも、それは勘違いで、実際はそうではなかったことに昨年気づかされました。 時間に追われて、切羽つまっていることが多く、職員や家族の前では、険しい顔をしていたようです。「上司の機嫌が悪かったら、部下はそれを一瞬に感じて影響を受けるよ」と教わったことがあったので、反省していました。 そう思っていたら、知人が毎月送ってくださっている「くりなび」というレターでこんな文章を紹介されていました。その会社の顧問をされていた故・藤田由幸氏がよくおっしゃっていた言葉だそうです。

「いつもご機嫌でいることが大人の義務である」
自分がご機嫌でいれば、周りの人もご機嫌でいてくれます。
自分がご機嫌でいれば、考え方もプラス思考になります。
自分がご機嫌でいれば、疲れ方も軽減します。
自分がご機嫌でいれば、子どももご機嫌です。

いつも、誰の前でも、というのは、むずかしいのですが、私もこれを今年の目標にしたいと思います。

★自分の使命・ミッションを見つけること

人は、誰でも「自分にしか果たせない暗黙の使命・魂のミッション」を持ってこの世に生まれてくるそうです。
今年から少し仕事のスタイルを変更しました。この歳になっても「天命」がわからないのは情けないなと思うのですが、自分が関わりのある人に対して、自分にしかできないこと、自分だからできることを見つけて実行していきたいと思います。

2016年1月 水田かほる

ク リ ス マ ス の 笑 顔 (2015年12月)

今年も残りわずかとなりました。
皆さまにとってどのような一年 で し た で し ょ う か 。
楽 し か っ た こ と 、嬉 し か っ た こ と は も ち ろ ん 、悲 し か っ た こ と 、辛 か っ た こ と も 全 て 自 分 を 磨 く た め の 肥 や し に し て 、 毎 年 輝 き を 増 し て い き た い も の で す 。(肌 の ツ ヤ は な く な っ て き て も ) 今年の締めくくりは、デール・カーネギーの「人を動かす」の中で 紹介されている「クリスマスの笑顔」 と い う 素敵な文章をご紹介し たいと思います。

元 手 が 要 ら な い 。 し か も 、 利 益 は 莫 大 。
与 え て も 減 ら ず 、 与 え ら れ た 者 は 豊 か に な る 。
一 瞬 間 見 せ れ ば 、 そ の 記 憶 は 永 久 に 続 く 。
ど ん な 金 持 ち も 、 こ れ な し で は 暮 ら せ な い 。
ど ん な 貧 乏 人 も 、 こ れ に よ っ て 豊 か に な る 。
家 庭 に 幸 福 を 、 商 売 に 善 意 を も た ら す 。
友 情 の 合 い 言 葉 。

疲 れ た 者 に と っ て は 休 養 、
失 意 の 人 に と っ て は 光 明 、
悲 し む 者 に と っ て は 太 陽 、
悩 め る 者 に と っ て は 自 然 の 解 毒 剤 と な る 。

買 う こ と も 、 強 要 す る こ と も 、 借 り る こ と も 、 盗 む こ と も で き な い 。 無 償 で 与 え て 初 め て 値 打 ち が 出 る 。


ク リ ス マ ス ・ セ ー ル で 疲 れ き っ た 店 員 の う ち に 、 こ れ を お 見 せ し な い 者 が ご ざ い ま し た 節 は 、 恐 れ 入 り ま す が 、 お 客 様 の 分 を お 見 せ 願 い た い と 存 じ ま す 。 笑 顔 を 使 い き っ た 人 間 ほ ど 、 笑 顔 を 必 要 と す る も の は ご ざ い ま せ ん 。

1933 年ニューヨークのオッペンハイム・コリンズ社クリスマスセー ル広告だそうです。優しい視点ですよね。 「相手は鏡」自分が笑顔 に な る と 相 手 も 笑 顔 を 返 し て く れ ま す 。 みんなが、笑顔でクリスマス&新年をお迎えられますように!
By 水田かほる


意識は千の風に・・・ (2015年10月)

青い空が澄み渡り、気持ちの良い秋晴れが続いています。さわやかなこの季節 には、旅行・散歩・スポーツ・芸術鑑賞、色々なことがしたくなりますね!

さて、趣味のダイビングの魅力については、このコラムでも何度か書かせてい ただいていますが、シルバーウィークに高知県の柏島に潜りに行ってきました。
今月の書籍紹介でマインドフルネスについてご紹介したのですが、ダイビング 中というのはマインドフルネスの状態に近いのではないかと感じました。

海中で は見たい生物だけに集中しているのですが、(特に柏島は、数センチの珍しい小さ な魚類が多い)、意識は開かれた状態でもあるのです。
身体という物理的な存在を 感じなくなり海の水に溶け込んだような、もっと言えば宇宙の塵のひとつになっ て漂っているような・・・ 陸でいえば、自分が風になったような感覚。
「千の風になって」という歌があり ますが、まさにそんな感覚。例えばゴルフをしているときにでも、自分が風や自 然と一体化したように感じる一瞬ってないでしょうか。
そんな感じなのです。

話は飛びますが、休暇前に何日も考えても解決しない課題があり、煮詰まって いたのですが、ダイビングから帰って取り組んだら、さっさと解明できました。
冷静に全体を見ることができるとこうも違うのかと実感しました。
その数日後、友人と「仕事って楽しんでしたら効率よくできるけど、イヤイヤ しているとなかなか進まないよね」という話になりました。まさに心の持ちよう、 心=脳ですが、脳がどういう状態であるかが、パフォーマンスに大きな影響を与 えるのは間違いないようです。
開かれた集中状態を自在に作り出して、短時間で成果を出し、余裕のある生活 をしたいものです。


暑中お見舞い申し上げます (2015年8月)

本当に厳しい暑さが続きます。 ヨーロッパのように2か月くらい、国中がバカンス!の文化が欲しいものです。

さて、今年 12 月から施行されるストレスチェック義務化への対処に頭を悩ませ ておられる企業様も多いと思いますが、「メンタルウェルネストレーニング」に ついてご存知でしょうか? カウンセリングや精神・心理療法が治療医学的なのに対して、これは予防医 学の考えに基づいており、「問題が起る前に自力で予防するセルフケアの手法」 だそうです。 ストレスがたまると仕事のパフォーマンは下がります。社員がうつ病などの 精神疾患にかかれば、ご本人もしんどいですし、労務管理上大変な負担が生じ ます。ストレスチェックの結果を受けての対策も大変。ならば、社員自らが簡 単にできるセルフケアで予防できるのが一番です。 先日このセミナーに参加して教えてもらった簡単でとっておきの手法をひと つご紹介します。

★ 朝起きたとき・・・「良く寝た!」「今日もいいことがある!」と言うこと。
悩みを引きずった憂鬱な朝にやってみましたが、「効果あり!」です! 元気に起きることができました。
精神論でなく、脳とホルモンのメカニズムを活用した研究で実証されていま す。「寝不足だな」「今日は、あのしんどい交渉があるなあ」「昨日の失敗どうし よう」などと浮かんだ朝にぜひお試しください!

このような簡単な習慣や、たった 3 分のリズム体操で健康な心を保てるのであ れば、ぜひとも身につけたいと思いました。このメンタルウェルネストレーニ ングには、資格認定講座もありわりと簡単にとれるそうです。心のトレーング 法を身につけた講師が社内にいると心強いですね。 ご紹介できますので、興味のあるかたはお問い合わせください。
2015.8.6 水田かほる

「真楽」を味わうこと (2015年7月)

夏と訪れと同時に、今年も折り返しにはいりました。 この半年を少し振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
私の尊敬する経営者のお一人に介護事業をされておられる方がいます。 先日教えていただいたのは、認知症の方は、頭の中に タイムマシンを持っているというお話。

一瞬で、子どもの頃や学生時代に行くことができるのだそうです。 混乱しているわけでなく、その時代での辻褄はちゃんと合っていて、 介護する側も一緒にそのタイムマシンに乗って、利用者さんがいる時代で 「その時」に居る人になると、自然に会話を楽しむことができるのだそうです。

会話のみならず町中をかけっこしたことも・・・ 「色々な世界に行けるのが楽しい」と本当に素敵な笑顔で話して下さいます。 利用者とは違う外の世界に居て、介護をしながら表面的に合わせた会話を していると味わえない世界。「タイムマシンに一緒に乗る」って素敵な仕事 の仕方だなあと思います。 大変な仕事でも心から楽しむ。経営者として今は、現場を離れつつある方 なのですが、仕事を楽しむとはまさにそういうことなのだろうと思います。

「知好楽」という言葉を思い出しました。 「これを良く知る人もこれを好き になる人には及ばない。これを好きになる人もこれを楽しむ人には及ばな い」「仕事でも人生でも、それを楽しむ境地に至って初めて真の妙味がでて くる」 と教える孔子の言葉です。 自分に不向き、できないとか考える前に、とにかく目の前に与え られたことに真剣に向き合って、良く学び理解すること、知ると 好きになる。

好きなことには我を忘れて打ち込んでいることがあ りますよね。その時に味わう楽しさこそが、人間の真の喜び「真 楽」というのだそうです。 人生の醍醐味とはこの真楽を味わうこと。 まだまだ、「真楽」を味わうことはそう多くないのですが、困難 があったときに逃げていたらこの感動は味わえなかっただろうな と思えることはあります。

ちいさな幸せの連鎖 (2015年5月)

 5月は、花の種類が一番多く緑も濃くなってきます。行楽はもちろん、通勤などで外を歩く のも楽しい季節ですね。 そして、美しい花を見たときのように、人は本当にちょっとしたことで気分が良くなるものだ なあとつくづく感じます。

先日、スーパーで買い物を終え、自転車を出そうと動かしたときに隣の自転車に触れ、将 棋倒しで並びの自転車を数台倒してしまいました。「あ~あ、やっちゃった」とうんざりして、 自分の自転車のスタンドを立てようとしていたときでした。通りがかりの男性が、「あることです よね~」と言いながら、倒れている自転車をあっという間に全部戻してくれました。

本当にさり げなくスマートに。そして何ごともなかったかのように去っていかれました。私には、倒れた自 転車を起こすのは結構大変な作業。この間数十秒のでき事でしたが、感謝とともに、とてもう れしい気持ちになりました。

その翌日。お店のレジに同じタイミングで並びかけた若い男性がいました。急いでいなか ったので譲ろうとしたら、「どうぞ。レディーファーストで」と、何ともさわやな笑顔で譲ってくれ ました。

日常のほんの些細なでき事なのですが、それだけでとても幸せな気分になりました。 3 月の書籍紹介で取り上げていた「One World~みんなが誰かを幸せにしているこの世界」 とても素敵な物語です。その中の一場面。中国からきた留学生が、電車で老人に席を譲る 若者に出会ってびっくりします。

日本についてからの数時間で、本国では考えられないたく さんの素敵な体験をして、その後、今覚えたばかりの「どうぞ」という言葉を使って席を譲ると いう場面がありました。若者に、席を譲られた老人も幸せな気分になれただろうし、その行為を見て、同じようにで きる人が増えて、また幸せな人が増える。

こういうとき、譲ることができた自分も、気恥ずかしさ と共にどこか幸せなのですよね。素敵ですね!実は、最初に席を譲った若者は、別の物語 で、ずっと好きだった彼女に告白して、両想いだったことがわかって幸せの絶好調にいたと いうおちはあるのですが・・・

特別な何かをしなくても、いつも笑顔でいること。それだけでも周りを幸せな気分にできま す。しんどいときも辛いときも、機嫌よく、人にさりげなく思いやりを示せること。 そうありたいなと思います。 たくさんの素敵な人に囲まれ、こんな美しい国に生きているのですものね!             

              by 水田かほる


~相手がいるからこそ~ (2015年4月)

 桜が一気に開きました。お手元に届く頃には、週末の雨で少し散ってしまっている かもしれませんが、毎年訪れるこの時期の桜には特別な感慨があります。 健康で優し い気持ちで花をめでるひとときが、これからもずっと迎えられますように・・・

 さて、毎月お送りしてきたこのレポート、今月が第100号になります。原稿は、 のぞみプランニングのメンバーが持ち回りで書いていますが、一人で続けるのはなか なか大変ですし、内容も偏ってしまう可能性があります。社会保険労務士としての業 のみならず、このような仲間を持ち、一つの会社として共に学び、仕事ができること をとても幸せに思います。 しかし、それもこれも、読んでくださる方がおられるからこそ発行し続けることが できたのです。ありがとうございます! このコラムも、当然ながら100話になります。

 毎回メールで感想を寄せて下さっ たり、訪問の際に「今月書いてあった・・・」と話題に取り上げて下さることがとて も嬉しかったから続けてこられました。書けば読んでくれる人がいる。当然のことの ようですが、なんと幸せなことでしょう。

 ある番組で、落語家が「マイクの向こうに聞いてくれている人がいると思うから話 せる。行動としては同じでも、ただマイクに向かって話せと言われても、とてもでき るものではない」とおっしゃっていました。

 親は、子どもがいるから親でいられる。 経営者は、働いてくれる社員がいるから経営者でいられる。 部下がいるからリーダーでいられる。 もらってくれる人がいるからプレゼントができる。 聞いてくれる人がいるから自分が学んだことを伝えることもできる。 何かをしたとき、つい人に対して「~してあげている」と 思ってしまうことがあります。 してあげているのではなく、させてもらっている という気持ちを大切にしたいと思います。

 今、このコラムを読んで下さっているあなたに 心からお礼申し上げます。 ありがとうございます。             

              by 水田かほる


「温(溫)かい」の本質 (2015年3月)

三寒四温とはよく言ったもので、少し春めいてきたかと思えば、 また寒気が戻ってきます。奈良のお水取りが終わって、お彼岸が来 たら春!もう少しですね。

さて、毎日が何かに追われているようで、欲しくてもなかなか手 に入らない「ゆとり」「優雅な時間」・・・ゆとりがないと人に優し くなれないし、笑顔も少なくなって、険しい顔つきになってきます。 目先のことしか見えなくなって目的も見失いがちです。そういうと きは、感性も鈍るらしく、こういった文章も書けなくなります。

忙しいは“心を亡くす”、慌ただしいは“心が荒れる”。漢字は本 当に良くできていますよね。 漢字の興味深い成り立ちを「活眼活学(安岡正篤)」という本の 中からひとつご紹介します。

「人間を檻の中に入れると囚人です。原始的感情から言うと憎しむ べきで、殺してしまえば良いものを「飯」を食べさせてやる。即ち 囚人の「囚」という字の下に「皿」という字をつけ、湯茶、水も飲 ませてやる。即ち、さんずい編をつける。そうすると「溫」という 文字になる。そうしてその囚人に茶や食べ物を与えるだけでなく、 なぜこういう悪いことをしたかたずねてやる。そこでこの「溫」と いう字を「たずねる」と読む。

「溫故知新」「故きを溫ねて…(略)」 即ちこの「溫」という一字が、犯罪とは何であるか、刑罰とは何で あるか、何のために犯罪者に刑を課するかという刑法学の根本問題 にふれておるわけであります。」 奥が深いですね・・・。企業様からは、「懲戒」についてご相談 を受けることも多いです。この漢字から、労務管理の本質について のヒントが得られそうな気がします。 あたたかい春に・・・

水田かほる


歳を重ねて身につくもの (2014年9月)

今年の夏は、命を脅かすような異常な豪雨が日本各地で大きな被害をもたらしました。

大震災、津波、台風、豪雨、竜巻と自然災害の脅威を身近に感じることが多くなってきて います。心配ばかりしていては生活を楽しめませんが、油断せず、起こりうるリスクを想 定して日頃から準備できることはしておきたいですね。

さて、先月社員旅行の写真を送らせていただきましたが、恥ずかしながら、その時ひざ を痛めてしまいました。炎症を起こしているだけとのことでしたが、日常生活で「階段を 使う」「 一駅歩く」などの努力は、ひざの負担になるだけで「鍛える」ことにはならないの だとか・・・もちろん私の年齢を考えての医師の指導ですが、鍛えようと思ってしたこと が逆効果だったのはショックでした。

通勤で利用しているJR大阪駅。朝の通勤時のエスカレーターは、2列ともみなさん歩 いておられ、階段と同じ状況です。エレベーターも意外といっぱいで1往復待つことに… 最短距離・時間での移動をモットーにしている私にはもどかしい毎日です。

そんな中ふと思いだしたことがあります。学生の頃、毎朝見かける足の悪い女性がいま した。駅に向かう道なので、かなり先を歩いておられるその女性を追い越し、ずっと先ま で行ってしまうことになります。毎日追い越す度に、なんだか悪いことをしているような 気になっていたのです。きっと私より早く家を出ているのに、駅に着くまでに私の何倍も 時間がかかってしまう。気の毒だと思っていました。

でも今は、違った見方もできます。その女性は、ゆっくり歩みながら、道端に咲く花に 季節を感じ、軒先であくびをする猫に微笑み、歩きながら想像の翼を広げるという素敵な 時間を持っていたかもしれません。毎日慌ただしく走りぬけている私にはない時間です。

その頃は、もし目が見えなくなったり、歩けなくなったりしたら生きていけないくらいに 思っていました。今は、自分に与えられたものの中でいかに楽しく幸せに生きていくかを 考えようとすることができます。 雨が降るのを止められないように、人は、自分の努力ではどうしようもできず、その状 況を受け容れなければならないときがあります。どう受けとめ、自分にとってプラス状況 にしていくか…。

もちろん、病気やけがは避けたいし、災害で家を失いたくもありません。 でも、そんな時でも、どう生きるかは自分で選ぶことができます。 物忘れに腰痛、体力の衰えと加齢で失うものもたくさんあるけれど、歳を重ねるごとに 身につけていくことも増えていく。人生は、奥深い楽しみに満ちているなあと思います。

2014.9.6 水田かほる


心が通う日常のコミュニケーション (2014年7月)

今年は、6月に入ったとたん大雨が続きましたが、その後は晴れ間が続き、じめじめの梅雨は7月に持ち越しそうですね。

ある日の電車の中での出来事。足元がおぼつかない老齢の女性が電車に乗り込んで来られました。すると入口近くに座っていた大学生くらいの男性が席を立ちました。 席を譲ったには違いないのですが、その女性の方の方を見るでもなく、声をかけるでもなく、ただ立って移動しただけのように見えます。

譲られた女性は、お礼を言いたそうにその男性の方を見ているのですが、男性はずっと下を向いたままで、両耳にイヤホンをしているので声をかけて良いのかどうか戸惑っている様子。 結局一言も言葉を交わさず、顏も合わさず、譲ってもらった席に腰を降ろしました。

本来なら心温まる光景なのになんだか寂しい気持ちになりました。一言「どうぞ」と顔を見て言うことができたら、譲ってもらえた方も「ありがとう」が言えたのに。 言葉が交わせなくても、せめて、アイコンタクトや会釈だけでもあれば心は通じただろうに…。

でも、もしその子に言ったら「お礼を言って欲しくて席を譲ったわけではないし、行きずりの知らないおばあさんと心を通わせる必要なんてない」そういう言葉が返ってくるのでしょう。 「でもね、たった一瞬のその場限りであっても、お互いの心に温かいものが生まれるって素敵なことなんだよ。

人は、相手の反応で自分の存在を知ることができるものなの。顔を上げたら相手が喜んでいるのがわかる。イヤホンを外せば、ありがとうが聞こえる。いいことをしたら、相手の喜ぶ気持ちを受け取って、それで自分のことを好きになっていけるんだよ。自分を好きになって初めて人のことも好きになれるんだよ。社会人になって、職場で上手くコミュニケーションが取れないがために孤立して、仕事がうまく行かなかったり、仕事が楽しくなかったりして悩む人が多い。

気軽に相談したり、話を聞いてもらったりできる人間関係ができていれば、どんなに難しい仕事がきても、大きな失敗しても大丈夫なものなんだ。お互い助け合えるし勇気をもらえるから。だからこんな何気ない日常でも心を通わせるコミュニケーションができるようになって欲しい」 本人には伝えられなかったけれど、さっと席を譲ることができる優しい心を持つその子に心の中で話かけました。

仕事が向いていないと言って辞めるのは、実は仕事が向いていないのでなく、職場のコミュニケーションがうまくいっていないことが原因のことが多いそうです。 こんな若者に働いてもらう側としては、まず部下の話を聞ける時間と職場の雰囲気を作る必要がありそうですね。

2014.7.7 水田かほる

ちょっとした声がけが大切 (2014年6月)

一気に真夏の暑さになったかと思うと、同時に梅雨もやってきましたね。

いきなりの私事ですが、先日久しぶりに歯の治療に行きました。割れてしまたった歯 の根っこを抜いたのですが、人の身体と心というものはつくづく面白い反応をするもの だと思います。治療席に座ったときは元気なもので、治療の合い間のほんの少しの待ち 時間も惜しみメールしたり本を読んだりしていまいした。ところが、途中で麻酔をした とたん、急に病気になったときのような無気力感に支配され、ぼーっと座っていること しかできなくなりました。

歯茎の一部に異変が起こっただけで、脳にまで麻酔の影響が あるわけでないのに、気持もだんだん不安になってきます。治療中はまさに板の上の鯉。 それでも、先生が「左の接着材をとるからね」とか「止血しますね」と一つひとつ次 にすることを説明し、マメに声をかけてくれるのでとても安心でした。

医療や介護の場面だけでなく、日常業務でも「声がけ」というのはとても大事です。 全体を知っている管理職や経験のある者は、先が見えるので、後どのくらい頑張れば良 いかわかりますし、緊張度合いにもメリハリをつけることができるのですが、新入社員 や初めて覚える者にとっては、果てしなくしんどいことが続くように思えて気持ちが保 てないことがあります。

随分昔の話ですが、20 歳代で新しい仕事に挑戦したとき、次々と増えていく要求に 挫けかけていました。そんなある日、上司が「ごめん、ごめん。きっと頂上の見えない 山に登っているようでしんどかったんだね」と、できている事と今後身につける事を整 理してくれたことで、またやる気を取り戻せたことがありました。

ほんの一言「ここは頑張りどころ。今は大変だけど 3 か月もすれば簡単にできるよう になるから」「来週から月末までは○○の締切があるから忙しくなるよ」「がんばってる ね。後どのくらいで終りそう?」「一年後にここまで覚えてくれたらいいから」こんな 声がけがあるだけで、先が見えて安心できたり、心構えができで今目の前にある仕事に 集中できるのです。 歯の治療が話が思わぬ方向に話が進んでいきましたが、ちょっとしたこまめな声がけ が安心、そしてお互いの信頼関係へとつながるのではないでしょうか。 「アイコンタクト」と「言葉を惜しまない」を心がけたいと思います。  

日常で味わうゆとり (2014年5月)

さつきの花が咲き揃いました。淡い桜色が似合うやさしい空から、初夏のきらきらした空に変わる頃、それに合わせるように色あざやかな花々が開き、新緑がまぶしく輝く。毎年書きますが、この時期がやはり一番美しいと感じます。

さて、今年のGW、お仕事の方もあったと思いますが、どのように過ごされましたでしょうか。TVで欧米の休暇と日本の休日、有給休暇について比較、解説していましたが、日本では有給を取っての長期休暇という習慣はなかなか浸透しないようです。責任感の強さや周囲への配慮という日本人の気質、取得しにくい職場風土など原因は色々ですが、取得率アップには、会社としての取組姿勢が一番影響します。労働時間は長いのに労働生産性が低い(OECD加盟34カ国の中では第21位)という現実は悲しいです。

労働時間が減ってもちゃんと利益がでる仕組みにしていきたいですね。 とは言え、そうそう急に休暇を増やすことはできません。日頃の生活の中で感性豊かに生活を楽しみたいものです。 例えば、冒頭に書いたような四季折々の花を愛でること。毎月、季節の話題で書き始めることができるというのは、とても素晴らしいことなのだとあらためて思います。 遠出をしなくても、道路わきの花壇や民家の庭先で季節ごとの花を見ることができ、沈丁花やきんもくせいといった季節を代表する香りも楽しめます。電車通勤でも、流れる景色の変化に日々小さな感動をもらうことができます。

時には携帯電話や資料から目を離して窓の外を見たいものです。 食事も毎日楽しめますね。和食が「無形文化遺産」に登録されましたが、日本の食文化は本当に見た目も美しく、味も繊細です。お昼は、ついパソコンを見ながら食べたりしてしまうのですが、目の前の食べ物の味や色を楽しみ、いただいている生命に感謝する気持ちのゆとりを持ちたいものです。 なんとなくせわしない世の中、この美しい季節に心を洗いたいですね。

ちいさな一言 (2014年4月)

今年の桜は、一気に開いて本当に見事でしたね。通勤やご訪問先への道すがら、あちらこちらで楽しませていただきました。

さて先日、1日に3回も道を尋ねられることがありました。最初に道を聞かれた二人組の若い女性は、教えてあげると笑顔でていねいにお礼を言って楽しそうに連れ立って行きました。 小さなことですが、喜んでもらえたことで私も小さな満足感にひたり、さわやかな気分になりました。

次に聞かれた方は、「どうも」と頭を軽くさげて行かれました。 3回目に声をかけられた中年の男性は「そうですか」とだけ言ってさっと身体を翻しました。お礼をいう余裕もないくらい急いでおられたのだろう等と思いながら、 何か寂しい気持が残りました。

お礼を言われたくてお答えしたわけではなく、自分がした行為も同じ、相手の役に立ったであろうという事実も同じです。それなのに、私の感情は随分違いました。 人は、誰かの役に立てと嬉しいものですが、「役に立ったという事実」だけでなく、「相手の役に立った」「相手が喜んでいる」という実感があってはじめて幸福感や達成感に 包まれるものなのかもしれません。

4月、皆様の職場にも新入社員が入られていることでしょう。指示された業務をするのは当然のことですが、コピーーつでもしてもらったら 「ありがとう」というその一言で、頼まれた方は、「役にたっている、喜んでもらえている」ということが、実感できるのではないかと思います。

言葉や笑顔には費用も時間もかかりません。でもその一言が、かけられた方には大きな励みになります。「ありがとう」「がんばってるね」「助かったよ」 そんなささいな一言が常に交わされている職場でありたいですね。 言葉は、惜しまないこと

・・・2014.4.10水田かほる 


「共感資本」という「目に見えない資本」が注目されています (2014年3月)

春はもうすぐそこまでと思いきや、また寒気が戻ってきました。あたたかい陽射しが待ち遠しいですね。

さて、この度日本法令という出版社から「選ばれる調剤薬局の経営と労務管理」という本を出版させていただきました。調剤薬局は、病院やクリニックのすぐ近くにあることが多いですが、最近はドラッグストアに併設しているところも増えてきています。

また、薬だけでなく、サプリメントや介護用品などもおいている薬局が増えてきていますよね。薬局の役割は、ただ薬を出すだけでなく、かかりつけ薬局として地域の健康づくりの拠点になりつつあるのです。それなのに薬剤師さんは超売り手市場でなかなか人材が集まりません。そこで、患者さんからも薬剤師さんからも選ばれるための職場づくりの参考にと書かせていただきました。

今「ヒト・モノ・カネ」という会社の三大資本に加え、新たな“第四の資本” として「共感資本」という「目に見えない資本」が注目されています。
仲間同士のつながり、自分が所属する組織とのつながり、自分が携わる商品サービスとのつながりなど、いかに多くの“つながり”を生み出すか、という視点が、人材育成においても組織開発においても重要なのです。

たくさんの「つながり」を持っていると、たくさんの共感を得る“接点”があります。 患者様の安心と喜びが地域全体の健康にも結びつき、それが調剤薬局で働く方たちの喜びにもつながる、というつながりによる共感資本が生きる好循環を生み出すようになればいいなと思います。

第1部「調剤薬局の経営環境」・第2部「調剤薬局の労務管理と就業規則」を共著の山中晶子が、第3部「選ばれる調剤薬局へのステップ」を私水田が担当し、社員満足度の向上へ向けて人事制度や経営理念の大切さ、クレド、人材育成、人事制度、働きたい職場づくりのための取組み事例などについて取りあげています。

実は、半年くらいで書き上げる予定が、なんと着手から2年もかかってしまいました。不徳のいたすところですが、形になって嬉しいです。調剤薬局となっていますが、他の業界でも活用していただけると思います。元気な組織づくりのご参考に、ぜひ手にしていただければ幸いです。

珍しきが花(セルフイノベーション) (2014年2月)

2月最初の日曜日。さぞ寒いだろうと覚悟してゴルフに行ったのですが、各地で観測史上の夏日を記録する陽気。汗だくになりました…。でも、寒気はすぐ戻ってきましたね。寒暖さが激しいですので健康管理にはくれぐれもご注意ください。 さて、今月の話題は、「珍しきが花」「住するところなきをまず花と知るべし」。

最近、世阿弥が著した「風姿花伝」を勉強する機会がありました。名前は知っていても「能」自体が敷居が高いイメージで、なじみのある方はそう多くはないのではと思います。それが、昔の能は、歌と踊りで物語を演出する今のミュージカルみたいなもので(なるほどそういえば…)、それも食事をしたりお酒を飲んだりしながら見ていたと知り、びっくり。そして、世阿弥は、現代でいうところの秋元康さん。つまり大ヒットメーカーのプロデューサーのような存在でもあったのです。

AKB48に代表されるような常に新しい物を生み出す秘訣が「風姿花伝」には書かれてあるのです。 世阿弥が生きていた頃、「能」は猿楽と呼ばれ、様々な一座が得意技を生かして演じていました。激しい競争に打ち勝つため、自分がつかんだノウハウを子孫のために書き残したもので、他の一座に勝つための秘密の伝書、演技論、芸術論だったのです。

四季折々の花が季節ごとに変わるからこそ珍しく喜ばれるように、冒頭に書いた「珍しきが花」の「花」とは、「面白いもの」「珍しいもの」を表しています。その珍しさを実現するための答えが、「住するところなきをまず花と知るべし」。つまり、同じところに安住しては面白くない。人を感動させ続けることができない。常に変化を続け、新しさを取り入れた芸であってこそ、人々に感動を与えることができるのだと言っているのです。

それは、今の時代を生き抜くための最も重要な要素である「イノベーション」に通じます。過去の自分の成功体験に寄りかかったり、過去の自分の真似をしていては、「花」はなくなります。

伝統の味を守り続け何十年も「ここの味は変わらないね」と高い評価を受けているお店は、実は、少しずつ常に手を加え改良しているそうです。本当に変わっていなければ、人は味が落ちたと感じるということなのだそうです。「面白い芸を見せる」「美味しいものを作る」という目的は変わらないけれど、そのためには常に革新が必要なのですね。

私の仕事も「珍しくある」ためには、知識の更新だけでなく、お伝えする情報の質、対応や説明の仕方、経年に相応な品格、人間的成長が備わってきていなければ…。と、思いっきり自分でハードルを上げてしまいましたが、まずは思うことからということで、今年は常にセルフイノベーションにのぞみたいと思います。(今の私の理解レベルで書きましたので、解釈が正確でない部分についてはご容赦下さいますように)

新年社員総会&新年総会 会社への愛着心 (2014年1月)

新年おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、色々あった年末年始の行事も一段落し、落ち着かれた頃と思います。 弊社(LLCのぞみプランニング)でも先日、全国からメンバーが集まって、新年社員総会&新年会をしました。
総会では、方針や抱負を述べますが、新年会は、今年は社員のみということもあり、自由に発表してもらう全員スピーチの時間を設けました。

恋愛中の悩みを女性社員に相談し、順調にお付き合いが進んでいると報告してくれた昨年入社のS君。異性からのアドバイスは貴重だったようです。結婚したいと思える人に出逢えたのは素晴らしいこと!がんばれ! 就職が決まった息子から「『お父さんとの会話がなくなるのは、お母さんのその言い方が悪いと思う』と初めて注意され、反省した」という同僚の話からは、我が子が客観的に親に意見を言えるようになるまでに成長したという喜びと感動が伝わってきました。

昨年結婚した者が3名。私の時代は、結婚式、入籍、同居はほぼ同時だったけれど最近の結婚、出産に至る流れは様々。そのせいなのか皆が「入籍しましたと」いう言葉を使っての報告が私には、新鮮でした。逆に結婚生活にピリオドを打った社員も若干名。新しいスタートですね!

東京からは、所長業と子育てを両立している女性メンバーが、1歳半になる子どもとお守役の母親を連れて来てくました。相変わらずおしゃれで美人だけど母親らしい物腰になってきたね! 以前はよく社員旅行についてきてくれていた他のメンバー小さかった子どもさんたちは、もう中学生です。会う機会はなくなりましたが、時折写真を拝見します。幸せはまだまだあり、身内のご不幸や病気ももちろんありました。

家庭は核家族化し、食事も部屋も別々で一緒にいる時間は減ってきているけれど、会社には、20歳代から60歳代まで複数の人がいて、それぞれにドラマがあります。この経験の共有だけでも会社の財産ですね。 高い業績を上げている企業に共通している企業文化(組織風土)は、「愛着心」だそうです。言いかえれば、愛社精神やロイヤルティー、もっと言えば「この会社が好き」ということになると思います。

組織作りは仲間づくり。会社や仲間に対する愛着心は、こんなところから生まれるのかもしれませんね。 PS. 最終ページに掲載させていただいていたこの「今月のコラム」ですが、のぞみプランニングの各メンバーが交替で執筆しているものを本誌に掲載することにしました。私のコラムは、今月よりこのように別紙でお送りすることにしたいと思います。 形式は変わりますが、これまでどおりご愛読いただけましたら嬉しいです。

「トシだから忘れる」は大人の先入観 (2013年12月)

年々、気候も生活スタイルも、四季の境目があいまいにな ってきているように感じますが、12 月に入ると街がいっせ いにクリスマス色に染まるのは変わりませんね。
今年、弊社は創立 10 周年を迎えることができました。そ して、法人化してまもなく創刊した本レポートも丸7年が経 ち、今月号は Vol.84 です。これもひとえに皆様のお蔭です。 いつも変わらぬ、ご厚意を本当にありがとうございます。

さて、今年 1 年皆様にも色々なことがあったと思いますの で、脳と記憶の話です。 「トシだから忘れる」は大人の先入観。実は「年齢を重ねて も、記憶力は低下しない」ことが、最新の研究でわかってき ました。実際のところ、「度忘れ」の回数は大人も子どもも 変わらず、大人はそれを『老化の象徴』と捉え、子どもは思 い出せなくても、特に気にしない。それだけの違いだそうで す。

また、時間感覚の違いも、記憶力が落ちたと思う原因のひ とつ。使わなかった情報は、大人も子どもも半年もすれば忘 れてしまいますが、子どもにとっては、大昔である“半年前” は、大人にとって“最近”。だから、大人はそんな“最近” のことを思い出せないのがショックなのです。 それでもやはり、昔に比べて、人の名前が思い出しにくく なっている…などと思うことはありませんか?でも、名前が 思い出せないのは、たくさんの引き出しからひとつの名前を 取り出すには時間がかかるからだそうです。知人が少ない子 どもは、少ない引き出しから簡単にひとつを取り出すことが でき、また、何度も出し入れするので、記憶を定着させる復 習効果も高いのです。

なるほどですね。10 年と 50 年間の人生では、得た情報や 経験の記憶の蓄積量は桁が違うはず。引き出すのに時間がか かるのは、考えてみれば当たり前のことのかもしれません。 脳は、100 年経っても衰えないタフな臓器だそうです。「ト シのせい」にしないで、記憶と定着させたり、引き出やすい 記憶の仕方をする努力が必要なようです。 私の好きな言葉に「かけた情けは水に流せ 受けた恩は石 に刻め」というのがあります。この一年を振り返って、きち んと記憶に残るように受けた恩を石に刻みたいと思います。 今年も大変お世話になり本当にありがとうございました。ど うぞ、良いお年をお迎えください。

by水田かほる

秋も深まってきましたが、「まだ間に合う!?今年のやり残し」 (2013年11月)

今年もあと2か月。秋も深まってきましたが、「まだ間に合う!?今年のやり残し」をなんとかやり遂げたいと思うこの頃です。さて、芸術の秋、感動することがあり過ぎて・・・ ★のぞみプランニング創立10周年記念セミナー。お忙しい中、時間を作ってお祝いにかけつけて下さった皆様お一人お一人の心意気に、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました! ★クライアント様の紹介で、前進座の「赤ひげ」というお芝居を見に行きました。赤ひげといえば、徳のある医者の代名詞として有名ですが、「養生所の経費を削減せよ」というお上の命令にも従わず診療を続け、お殿様?から法外な薬代をとったり、ゆすりまがいのことまでして道楽金持ち?から得たお金で、貧しい人たちを治療したり、生活を助けたりします。それでも人は死んでいく。無知と貧困が病を生み、未来への希望を失わせる。 世の中には、どんなに努力してもかなわないことがあるし、どんなに戦っても、祈っても救えない命や貧困があります。それでも、向き合うことをやめない。物語では、赤ひげのそんな真摯な生きざまにふれて、若き医師が成長していくのですが、同時に観客である私も勇気をもらいました。一番印象に残ったセリフ「人は何をしたかでなく、何をしようとしたかだ」 たとえ、無理でもできなくても、志や信念に従って進むこと。それが生きるということ。 ★リタイヤしてからも歌い続けておられる30年来の尊敬する先輩。かつて、いくつかの公演の成功を目指し、一緒に歌ったコーラス仲間。二つのコンサートを聴きに行きました。「歌が好き」「上手に歌いたい」そんな自分の心を大切にする、たったそれだけのために注ぐ情熱。いつの日もどんな時も、自分が夢中になれるものを持っていたいと思います。         by水田かほる

研修を機に初めての東北旅行に行っていました (2013年10月)

今年は10月に入っても暑さが続きますね。

昨日まで、研修を機に初めての東北旅行に行っていました。東北はもうすっかり秋だと思っていたのに、関西とほとんど変わらない蒸し暑さで、平地では半袖が必要だったのには驚きました。あいにくの雨続きでしたが、北の国の自然は壮大なのに繊細で、岩手県の八幡平にダイナミックに広がる色とりどりの紅葉、青森県十和田湖畔の奥入瀬渓流のさわやかな緑と清流から伝わってくるマイナスイオンに癒されました。  

日本三大名称のひとつ松島では、雨と霧で景色の美しさは味わえなかったのですが、観覧船に群がるカモメの見事な芸に驚きました。かっぱえびせんがカモメのエサとして船内で販売されており、ほぼ100%の確率で空中キャッチするのです。  一方、東北大震災の被害がひどかった石巻の河口周辺では、新築の家と空地の混在が対象的で、仮設の商店街もあり、阪神大震災の「がんばろう神戸」を彷彿とさせる風景がありました。自力で復興できる人とそうでない人の格差が気になります。

  実は、この旅行にはもう一つの目的がありました。3年ほど前に突然神戸から仙台に移り住み、とても気になっていた先輩にお会いすることです。移転された経緯やその後の生活、被災の様子等をお聞きして、色々な苦悩を抱えながらも状況を受け入れ元気で過ごされている姿を拝見して安堵し、温かい気持ちになりました。小欄の1月号で書かせていただいた、私の今年のテーマ「自分から会いにいく」がひとつ実行できて満たされた気持ちになっています。  

私事ばかりで恐縮ですが、気になりながら、なかなかできなかったことを一つでも実現できると心が落ち着くものですね。自己満足であっても、こういったことが、人生・仕事の根底に必要な自己肯定感、自信へと繋がるような気がします。 関西から東北は、旅行先としては、かなりハードルが髙い地域ですが、飛行機だと大阪から2時間もかからず、身近に感じることができるようになったことも収穫でした。福島原発問題も遠い地のことではありません。 2013.10.10  by水田かほる

海の中の世界について (2013年9月)

まだまだ残暑は厳しいですが、朝夕は一息つけるくらいになりましたね。
さて、毎年夏に一度は登場するダイビングネタですが、今回は海の中の世界について。 個人的な感覚になりますが、一番の違いは、地上では、人が自力で動ける世界は2次元ですが、 海中は3次元だということです。身体は、青い空間にういている状態で、当然、道などなく、どの方向にでもいくことができます。

そして、地上は水面を基準に、上に向かって自分のいる位置を確認しますが、水中では、水面から下に向かって、今自分がどこにいるのかを確認することになります。地上では、足が地面に着いているので、坂になると下り上りを感じることができますし、周囲の景色から、例えばビルの5階 にいるとか高い山にいるとかを知ることができます。 では、水中では?

海底にある岩や珊瑚の間の色とりどりのきれいな魚達や様々な形の生物を見ながら進むことが多いのですが、歩いているわけでなく、宙に浮いている状態なので、地面が傾斜して深い方へ向かっていても認識できません。ましてや、水深の深い海の途中にいるときは、水深計やダイブコンピュータのメモリに頼らなければ、自分がどのくらいのところにいるのかもわからないのです。
耳も聞こえないし、会話もできないし、マスク(水中メガネ)で視野は狭くなっています。普段頼りにしている人間の機能が役に立たない世界。 その世界でも、海中の生き物たちは、迷子にもならず、潮の流れや水温の変化に対応し、きちんと食べ物のあるところを知っていて、普通に生きています。

自分が広い海の中のひとつの生物になったとき、人が自然の一部なのだという感覚がよみがえります。そして、人間には見えない(感じられな い)別の世界があるような気がします。そして、 見えないから知らず知らずに壊してしまっているものもあるのだろうと・・・

人間の五感ではわからない、もっと大事なものに気づける感性をもちたいと思います。

by 水田かほる

「人を知る楽しさ」を知ってもらいたい (2013年8月)

猛烈な暑さが続きます。40 度を超える最高気温もさることながら、最低気温が 30 度という夏の夜に身体にまきつくような熱風にはうんざり。「夏は夜月のころはさらなり」とは、古の幻になりましたね。

さて、のぞみプランニングでは、先月末に三重県の「合歓の郷」で 1 泊 2 日の夏の社員旅行を実施しました。東京、名古屋、福岡、松山、京都と各地からそれぞれに観光しながら現地まで来る観光組とゴルフ組とに分かれて、夕刻バーベキュー会場で集合。ご協力先の方も加わっていただいていたとはいえ、家族参加者も含めて 40 数名と、貸し切りの施設内移動バスが満員でびっくりしました。

その後は、カラオケ、卓球、温泉とそれぞれ気の合うグループで好きな施設へ。私は、久しぶりの卓球に興じたのですが、日頃スポーツには縁がなさそうな人が、卓球台の手配等にえらく熱心だと思ったら、とても上手でびっくりしました。意外な一面が見られるのが、このような行事の醍醐味ですよね。しかし、真夏のゴルフの後にまたスポーツだなんて、そのタフさ加減には、自分でも驚きます。

産労総合研究所が、2010 年に発表した『社内行事と余暇・レク活動』調査によると、減少を続けていた社員旅行実施率が、2004 年をボトムに上昇に転じているという結果でした。企業の職場内コミュニケーション重視への回帰の表れとも見れますが、一方で会社が巻き込みたいであろう 20~30 歳の若い世代は、あまり参加したくないと思っている人の方が多いようです。

一般的傾向とはいえ、煩わしさを避けていては、成長はありません。こういった機会に、世代ギャップを埋めるコミュニケーション力を磨いて「人を知る楽しさ」を知ってもらいたいと思うのですが…

by 水田かほる

この暑い夏を乗り切りたい (2013年7月)

梅雨らしい長雨がないままに空けて、いきなりの猛暑ですね。今月は、とりとめのない話題を3つ。

★先日、仕事で城崎にいったときの電車内での出来事。姫路駅で、停車したとき「座席を回転したいので」と若い女性に声をかけられ・・・言われるままに従いました。しばらくすると「電車の進行方向が変わりますので、座席の回転にご協力を」とのアナウンス。神戸方面から向かうと姫路で折り返して北へ向かうのだと初めてわかりました。しかし、アナウンスの前にすでに全座席がみごとに方向転換していました。日本人ってすごい!と思ったのは私だけ?

★最寄駅構内のスーパー。今までエコバックを持っていくとスタンプ20 個で100 円引きになっていのですが、システムが変わり、その場で2 円のキャッシュバックに。1回につき、5 円から2 円に下がって、私はお得感が、ガクっと減ってしまったのですが、「レジ袋いりません」の声が急に増えました。今まで10 人に1 人だったのが3 に1 人くらいに?! 確率は単に私の感覚なので、全くいい加減なものですが、現金の威力ってすごいですね。

★先日、突然事務所に「○○生命ですが、新入社員研修で回っているのですが、少しお時間いただけませんでしょうか」と若い女性。その数日前にも「○ ○の新入社員なのですが・・・」と営業電話。「新入社員」とわざわざ断るのは、なんのエクスキューズ?一目見ればわかりますが、新入社員であれ、アルバイトであれ、お客様の前に出れば会社の代表。人の時間を使うのに甘えは許されません。それを教えるのが新人教育だと思うのですが、私には、まるで、先に不十分な説明や失礼があるのを許してくれという姿勢にしか感じませんでした。新人を育て合うのはお互い様と心得ているので、時には飛び込み営業のお相手することもありますが、それは彼らに一人前の意気込みがあればこそのこと。そう言えと指導されてのことでしょうが、私には理解できない新入社員教育です… コーヒーブレイクのつもりが、最後は愚痴に…。カッカしないで、この暑い夏を乗り切りたいと思います!

by 水田かほる

「初期対応」がいかに重要 だということ (2013年6月)

梅雨に入っても、まだ本格的な雨の日はないです が、真夏並みの暑さになりました。雨は苦手ですが、 やはりこの時期にはしっかり大地を潤して欲しいも のです。

さて、先日、大阪高等裁判所へ初めて傍聴に行って きました。労働安全衛生法違反及び業務上過失致死で 公訴され、神戸地方裁判所(原審)で有罪となった事 件の控訴審です。
一番の感想は、なんとあっけない簡 単なものかということでした。

争点は、業務命令があったどうかで、事業主である 被告の弁護士が控訴趣意書の要点を読み上げながら 懸命に無実を訴えたのですが、裁判官は、いかにも興 味がなさそうに聞き流しているように見えました。そ して尋問も証拠調べも、証人調べもせず、判決の期日 を発表して終わりました。この 1 回だけで判決が下さ れるということです。
日本は、裁判官の人数が少なく、1 人で 200 件もの 単独事件と 80 件の合議事件を抱え、それに毎月 45 件も新件が増え(日弁連パンフより)慢性疲労状態が 続き、1件1件にまともに向き合える状態でないと聞 きます。このように裁判制度が疲弊している状況で は、真実を検証する充分な機会があるとはいえませ ん。 新聞でも証拠のねつ造、隠滅といったことばを 目にすることは少なくなく、送検されてしまえば覆す ことは困難で、冤罪の可能性は非常に高くなります。 また時間がたつと証明もしにくくなります。

ここから学んだことは、「初期対応」がいかに重要 だということ。例えば弁護士に相談して民事上の慰謝 料の額が比較的早く和解できたとしても、例えば労働 安全衛生法違反となれば、建築業の許認可の取消が行 われ、事業の継続ができなくなることにもなりかねま せん。 業務上(労災)と疑われる可能性がある場合、労働 基準監督官や警察の捜査が入ります。その場面で、一 定の流れに乗るのでなく、最初に日頃から付き合いの 専門家に相談してあらゆる角度から客観的に検証し、 不自然な状況やあいまいな点を明確にしておくこと が必要だと思いました。

by 水田かほる

「守・破・離」 (2013年5月)

新緑がまぶしい季節になりました。バラやツツジ が満開で、5 月はやはり一番美しくて過ごしやすく 元気が出てくる季節ですね。

最近「守・破・離」という言葉を知りました。 武道や芸術等における修行の過程のことだそうで すが、仕事にあてはめて教えてもらったのでご紹介 します。

「守」は、基本。職場においても、まずは上司や先 輩に言われたことを素直に聞いて型を「守る」こと が求められます。業務に必要な知識や原理原則を学 ぶ段階です。成長への早道は、自分がお手本にした い人の真似をすることが一番と聞きます。5 月病と いう言葉は、あまり聞かなくなりましたが、新しい 仕事についたら、あれこれ考えずにまず「真似をし て必要なことを身につける段階」ですね。

「破」は応用。守の段階で学んだ基本に自分なりの 工夫を加えたり、日々の実践の中で、課題を見つけ 改善していく段階です。仕事にやりがいを感じ、好 きになっていくのがこの時期でしょう。

そして「離」。基本を押さえ自分に合わせて改善 したうえで、既存の枠から離れ、自由な発想で新し い価値を産み出す。新商品の開発や新事業、画期的 なやり方、新しい組織作り・・・こうなってくると 仕事もきっと楽しくなってくるでしょうね。

4 月に新入社員を迎えたり、異動や昇格などで新 しい部下を持った方も多いと思います。つい最初か ら多くを期待しがちですが、私は、この「守・破・ 離」を知って、部下育成も段階を踏まえることが必 要なんだなと学びました。 たった 3 文字ですが、意味は深く広がりのある言 葉ですね。

by水田かほる

右脳の発達が優れている日本人 (2013年4月)

陽の光がまぶしく力強くなってきました。春先の 不安定なお天気もそろそろ落ち着いてくる頃でし ょう。
4月、新入社員を迎えられた職場も多いと思いま す。 今年の入社式の訓示では、創造力や五感の総動 員など、変革の時代に対応できる力を期待した言葉 が多かったようです。

ご存知のように、人間の左脳 は、論理的な事柄を、右脳は感性・感覚を司る機能 を持つと言われています。 右脳の時代と言われます が、変化が激しく、多様な価値観が存在するこの時 代には、常識や過去の成功体験に囚われず、枠を外 して考える柔軟な発想が求められます。まさに右脳 を活性化させることが必要なのです。

先日、日本人は「漢字、ひらかな、カタカナ、ロ ーマ字、数字」と5つの言語表記を持っているおか げで、子どもの頃から右脳が発達しているという話 を聞きました。欧米圏で用いられているのは、アル ファベットと数字の 2 つだけですが、この2つは左 脳しか使いません。

漢字は右脳を使う表意文字だそ うです。例えば「親」と一文字を見ると「おや」と 読みます。でも親戚とかけば「しん」と読み、「親 しい」を見れば「した」と瞬時に判断して読みます。 小学校を出る頃にはほとんどの子が当たり前にこ んなことができるようになっています。日本人は、 小さい頃から自然に右脳を使ってこんな複雑な作 業をしているのですね。

ルールや目標が明確な仕事では、アメとムチ「外 的動機」が一定の効果を上げるのに対して、この右 脳を使う仕事では、「やりたい」「面白い」という「内 発的な動機」を引き出す仕組みが必要です。

Google では社員に「勤務時間の 20%は、通常の職務を離れ て自分のやりたいことに取り組んでよい」という独 自の「20%ルール」があり、新商品の半数がこの時 間に生まれていると聞きました。

右脳の発達が優れている日本人の素晴らしい能 力が発揮できる人事システムや組織風土、勤務制度 を作っていきたいですね。

by水田かほる

ふと視点を広げてみると (2013年3月)

早咲きの品種なのでしょうか?もう蕾をつけ ているツツジを見つけました。春は確実に近づ いているのですが、まだまだ寒いですね。

しかし、日本の寒さは、まだまだ甘い!すご い映像をインターネットの YouTube で見まし た。 ロシアの方の投稿ですが、マイナス 41 度の状 態で、鍋一杯の熱湯をマンションの窓から捨て たらどうなるか?一瞬で凍りつくだろうくらい の想像はつくと思いますが、その映像では、一 瞬でお湯が雲のようになり、地上に落ちずに空 中に浮かんで流れていったのです。 想像もつか ない極寒の地の現象に驚いていたら、友人から は、“夏休み”で帰ってきていた娘がオーストラ リアに戻ったとの facebook のメッセージ。確か に地球の反対側は、今夏です。私の中では、今 は日本で一番寒い 2 月なのですけど…

そんなことからふと視点を広げてみると、例えば、日本は平和が続いていますが、世界中の 各地で長い紛争が続いており、先日も遠い地で 活躍していた何の罪もない尊い命が奪われました。 今自分の身の回りで起こっていること、感じていることに真摯に向き合うことは重要ですが、高いところから世界全体を見る視点、そして137 億年という宇宙の歴史、46 億年という地球の歴史の時間軸の中での今を見る視点も同時に持ち、その中で、自分が今していること、しようとしていることの意味も常に問いかけていたいと思います。

今月ものぞみプランニングレポートをお届け できることを嬉しく思います。皆様との「出逢い」「ご縁」「絆」に、心より感謝申し上げます。

by水田かほる

自分から会いに行く (2013年1月)

新年おめでとうございます。年末から年始にかけて本当に厳しい寒さが続いていますが、それぞれの想いで年越しをされたことと思います。

私は、お正月と5月の連休は外出より、日頃読まない小説を読むのを楽しみにしています(小説は好きなのですが、仕事も寝食も忘れるので禁じています(笑))。

今年は、壬生義士伝(浅田次郎)、慣れない時代ものなので、最初は読みづらかったのですが、幕末の日本の世界と男の“義”というテーマがだんだん面白くなってきました。

さて、今年の私のテーマは、「自分から会いに行く」です。会うことの大切さは、わかっているつもりでも、ついメールや電話ですませてしまいます。会って時間と場所を共有することで、言葉のやりとりから、お互いの感情のやりとりになり、感情のやりとりをすることで、つながり・ご縁・絆が生まれる。そして、同じ会うのでも「自分から」というのが大事なのだそうです。
時間も労力もかかりますが、だからこそ、それだけ相手を大切に思っているという熱意が伝わるのだというもっともな話。確かに人が会いにきてくれたらうれしいものです。仕事も人間関係も最終的には感情で動きますよね。

でも、冬は寒いし、夏は暑いし、めんどうくさいという誘惑…横着このうえない日頃を反省しつつ、いただいた年賀状を見ていたら、あちこちにいる友人たちに会いに行きたくなりました。
仙台で震災にあって、今も不自由な暮らしをされている先輩、アーリーリタイアして滋賀で棚田と動物たちに囲まれる生活を始めて4年になる仕事仲間、夫の転勤で渡米し、ようやく帰ってきた友人。近くにいるのに「会いたいね」と毎年年賀状に書くだけで実現しない出会いがどれだけあるでしょう。

どこまで実行できるかはわかりませんが、今年は、会いたいと思っている人に「会いにいく」と心がけたいと思います。

by水田かほる

コミュニケーション (2012年12月)

太陽の演出による美しい紅葉から、夜の街を彩る華やかなイルミネーションへと主役が交しました。今年も残り少なくなってなにかとあわただしくなってきましたね。

夕方の通勤ラッシュ時、「持つところがない」と、ドアのガラスに手をつかれた高齢の女性は、とても不安そうでした。ドア際の座席の背にもたれて比較的楽な場所を陣取っていた私は、「こちらに来られせんか」と位置を譲りました。降り際に、娘さんと見られるお連れの女性が、真っ赤なりっぱなリンゴを差し出してくれました。ほんの数十センチ動いただけのことなので驚きましたが、せっかくのご好意なのでありがたくいただきました。 一つのリンゴと見知らぬ人との短い会話に、少しウキウキとした気分になりました。人の心というのは、本当にささいなことで変わるものです。

目を合わせる、微笑かける、あいさつを交わす、ひと声かける。そんなことでも目の前にいる人との間に何か目に見えない線がつながった気がします。その線は、初めは細い点線で、時間がたつと消えてしまうけれど、またつながると実線になって、回を重ねるごとに太くなって、だんだん強い絆になっていく。 「本当に大切なものは目に見えないんだよ」とは、確か星の王子様に出てくるセリフでした。人と人とのつながりも目に見えないけれど確かに存在するし、人生にも、仕事にもとても大切なもの。そしてそれは、本当に小さなちょっとしたコミュニケーションから生まれるものだと思います。

離職率の高さとコミュニケーションの回数は、反比例するそうです。逆に言えば、コミュニケーションの回数が多いほど定着率があがるということです。長い時間をとる必要はありません。相手の顔を見ての数秒のあいさつ、1分の会話、10分の面談。職場でも家庭でもぜひ、コミュニケーションの回数を増やしてみませんか?これからしばらく忘年会、新年会と長くて濃い一年の締めくくりのコミュニケーションが多くなりますけれどね! 創刊丸6年72号になりました。いつも読んでいただきありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願い致します。

by水田かほる

ふと突然誰かを思い出すことはありませんか (2012年11月)

急に気温が下がり、一気に秋が深まってきました。木々色づきも始まってきました。日本の美しい四季を味わいに紅葉の名所を訪れたいものですね。

毎度の雑感ですが、何かのきっかけにふと突然誰かを思い出すことはありませんか。 先日、町を歩いていたときに住所表示が目に入り「そういえば昔、この地名に住んでいると言っていた人がいたっけ」と、ある人を思い出しました。20数年前、何を思ったか、大学に聴講生として言語文化を勉強しにいっていたときの同窓生です。顔はうっすらとしか出てきませんが、よくそんなちょっとしたご縁のあっただけの人を覚えているものだと自分で驚きました。

そして、私は生まれてからいったい何人の人と出会っているのだろうと考えました。記憶をたどると、家族、親戚や近所のおばちゃんから始まって、幼稚園、小学校、中学、高校…、趣味、様々な社会活動(まあよく色々動いてきたものだ)、仕事関係(転職も山ほどしたし)・・・複数回会話を交わした人に限定しても何千?何万になるかしら? その中で、付き合いが濃い人も薄い人も、長い人も短い人もいて、これはいったいどういう仕組みになっているのだろう?ととりとめのないことを考えました。

「人生、生きているだけでまるもうけ」という台詞がありますが、人と出会い、自然に触れ、何かを感じるだけでも人生の意味はあるのかもしれませんね。

by水田かほる

未だに気になります。あなたならどうしましたか? (2012年10月)

ようやく朝夕涼しくなりました。これから一気に秋が深まっていくのでしょうね。
さて、先週お休みをいただいてフランスへ行ってきました。帰りのパリ・シャルル・ド・ゴール空港での出来事です。

ひとりの若い日本人女性に声をかけられました。飛行機の時間を間違えて乗り遅れてしまい、お金が足りないので5千円貸して欲しいとのお願いでした。 こういう寸借詐欺は、よくあるので用心して話を聞いたのですが、パスポートも乗り過ごした前日の航空券も持っていてどうやら本当のようです。

どうするか迷いました。可哀そうだし、困っているし、そんなに大きな額ではないので、返ってこないのを覚悟で差し出すことはそう困難なことではありません。 ただ、カードも持たず、トラブルに対する知識や備えもそこそこに、ひとりで海外旅行をする安易さを、甘やかしてはいけないとの思いも浮かびました。

悩ましい感情をもったまま、結局お金は貸さず、大使館の電話番号を教え(携帯は持っていた)、そこに行けばお金を貸してもらえること、その他諸々の情報を伝えて、 自分で頑張って帰ってくるように話しました。

人は、支えあって生きています。人の好意にすがることが必要な場面もたくさんあります。人に甘えてもいいと思います。 でも、それは、自分でできる限りの努力をしたうえでのことであるはずです。お金を持たず海外旅行に行って、 人の世話になって人の温かさに感動するという演出のテレビ番組があるそうですが、 もしそういうものに影響を受けているとしたら色々な面で危険このうえないことです。人は優しいけれど、世間はそう甘くないことも学ぶ必要があります。

とはいえ、彼女は無事日本に帰ってきただろうか。そのくらいのお金貸してあげればよかったのではないか。私の選択はあれでよかったのだろうか…と、 未だに気になります。あなたならどうしましたか?
by水田かほる

人の為になら頑張れるよう (2012年9月)

今月のコラム 夏休み、甲子園、オリンピック・・・夏のイベントもほぼ終わり、9月に入りましたが、昼間の日差しはまだまだ厳しいです。体調管理に気をつけて残暑を乗り切りましょう! この時期なぜかまた、高校の同窓生との集まりが重なりました。30年以上たって外見も中身も確実に変わっているはずなのに、みんな全然変わっていないと感じるのは、本当に不思議なものです。

いつものごとく、近況報告から始まって、現役当時の想い出話に盛り上がり、だんだんお酒が入ってくるとディープな現実にも話は及んでいきます。職場でもそれなりの責任をもつ立場になり、子育ても就職や結婚の段階に、親の介護も深刻に。 終わった後、一人のクラスメイトから、「本当に苦しい時期、何度も駅で『ここに飛び込んだら楽になるんだろうな』と何百回も思った。その都度、家族とこのクラスのみんなの顔が浮かんできて…」というメールをもらいました。

「人の強さは、どれだけの人が自分の中に住んでいるかだ」と聞いたことがあります。人間は、自分のためには妥協したり、あきらめたりしがちですが、人の為になら頑張れるようです。確かに家族や従業員など、たくさんの人が自分の中に住んでいる方が、強くなれるように思います。そして、悩んだり、苦しいことがあったときも、「あの人に相談しよう」「彼女はいつもあんなにがんばっている。自分もまだまだやれる!」「きっとあの人もあの人も、自分を見守ってくれている」そう思える人が思い浮かんでくると勇気が湧いてきます。

たくさんの人の心の中に住めるように、そして私の心に住む人もどんどん増えていくようにと思います。
by水田かほる

日本の選手の 笑顔が一番ステキです! (2012年8月)

毎朝のセミの合唱がより賑やかです。猛暑が続きますので体調管理には気をつけたいですね。

さて、この夏の目玉は、何と言ってもオリンピック!競技開始前、張り詰めた空気が、はるかロンドンから伝わってくるようで、自分まで緊張してきます。そして、美しく力強い演技や試合に一瞬た りとも目が離せなくなり、思わぬミスに息を呑み、 祈るような気持ちで見守ります。力を出しきった満 足感いっぱいの選手たちの表情は、大きな勇気 と感動をくれます。それは、きっと本人しか味わう ことのできない努力した分だけの大きな喜びと感 動なのだけれど、なんの努力も参加もしていない 自分が、その姿から感動をもらうことができるのだ から人間は不思議です。

今回は、今まで個人競技だと思っていた水泳 や体操が、実はこれもチームなんだとあらためて 感じたことが発見でした。選手を支える監督やコ ーチ、トレーナースタッフもチームですが、試合 前後の選手同士のなごやかな笑顔での会話、さ りげない励ましあい、お互いの健闘を喜び合う姿 がとても印象的だったからです。たまたま見てい た水泳の北島康介選手が200 メートル平泳ぎで3 連覇ならなかったとき、隣コースの後輩の立石諒 選手の銅メダルを心から喜び賞賛する姿が本当 に印象的でした。他にも、結果だけを見れば、ベ テラン選手が後輩に負けた種目がいくつかありま した。私自身は、交代の時期が必ずくるもんだと いう寂しさを感じていたのですが、当のご本人達 は、そんなことより、後輩の成長と健闘を心から喜 んでいることが伝わってきました。

先輩選手の能力、技術、姿勢から直接・間接 の影響を受けたことの結果であることを、双方が わかっていることを感じました。個人競技であって も、一緒に競い合い、支え合い、喜び、悔しがる 仲間がいることが、大きな力を生んでいることを感 じました。欲目かもしれませんが、日本の選手の 笑顔が一番ステキです! 熱い夏は、まだ続きます。

視点の転換/相手も自分もみんな一生懸命生きている (2012年7月)

紫陽花が美しい季節ですね。緑を育くむ雨の恵みはありがたいですが、各地での豪雨は心配なところです。

さて、よく人の良いいところを見つけなさいと言われますが、一般に人は、どうしても相手の欠点に目が行きがちです。みなさんはいかがですか?どうしても部下や子どもの「できていないこと」ばかりに目がいってしまうときは、視点の転換をしてみてはいかがでしょうか?

それは、「相手の立場で相手」を見てみること。例えば、部下の立場で部下を見ると相手がどれだけ一生懸命がんばっているかが、良く見えてきます。私が「彼の、彼女の」年齢で今の経験値であるならば、多分ここまでできていないなと思えることがたくさんあります。そうすると部下や子どもに尊敬の念が湧いてきます。つまり長所が見えてくるのです。

ちなみに「相手の立場で自分」を見ると自分に足りないもの、課題がたくさん見えてきて恥ずかしくなります。でもこれが、そのままの評価だそうです。 では、「自分の立場で自分」を見たら? 自分の優れたところが見えてきます。これは、実際の他人からの評価の2~10倍だそうです。概して人は自己評価が高いもののようです。でも、誰もが、自分がいかに頑張っているかは自分が一番よく知っていますものね。

相手も自分もみんな一生懸命生きているんだなと思います。 今月ものぞみプランニングレポートをお届けできることを嬉しく思います。皆様との「出会い」「ご縁」に心より感謝申し上げます。

先を見据えた経営戦略 (2012年6月)

さわやかな薫風の季節も去り、雨多い時候 となりました。今年 は、普段着使い もできるお しゃれなレインコートが流行だそうです 。

さて先日、アメリカの研究者が「 12011年に小 学校に入した子どもちの65%は、大学卒業時に 、今は存在してい な今は存在してい ない 職業に就くだろう」 と予測したという話を聞きました。ソーシャル メディアを代表する facebookkが、誕生 して から 数年で8兆円という規模で上場したよに情報 化が進むに従って、新しい市場や職業生まれてきています。

日本で同じ状況とは限りませんが、今から 15 年前には 、現在のような介護事業や携帯電話や電子端末に関わる職業もそう多くはありませんでした。

また、製造業は生産拠点をどん海外に移 しており、他の業界でも外国企とのM&Aや 技術提携のニュースは毎日ように目します。職業の変化だけでなく 、働く場所も日本と いうのが当たり前ではなくなってくる かもしれ ません 。

前出の記事では、「現在の教育は、大学で専門 家を養成することを頂点とし、必要な知識や技能を段階的に小学校から積み上げていくという仕組みで ある。しかし、職業が安定たもので なくなるとすれば、教育システムは大き変化 を迫られることになる」とありました。

先日受けた勉強会で、 変化の早い時代には、過去の成功体験にこだわる とが「敵」になることがあると学びました。自分自身で もそうですが、組織においても、環境の異なる時代に成功体験を積んだ人材が変化恐れ、新しい動き に抵 抗し成長をとめ、将来の危機を招くといったことが起こる可能性があります。

学校でも企業、自分考え変化に対応 する新しい価値観を作り出せる能力を身につけ る必要性が緊迫していように思います。 10 年、 20 年はあっという間です。先を見据えた経営戦略を構築、実践したいものです。

今月ものぞみプランニグレポートをお届けできることを嬉しく思います。皆様の「出会」「ご縁」「絆」に心より感謝申し上げます。

母の日 (2012年5月)

新緑が美しく、日に日に野山の緑が濃くなってきます。
若葉の可能性と太陽のまぶしさにエネルギーを全身で感じる季節ですね。
みなさんはどのような連休を過ごされたでしょうか?

さて、今月は、最近気づいた「自分にしかできないこと」についてお伝えしたいと思います。
今まで自分にしかできないことと言えば、人より卓越した優れた才能を活かすというような解釈をしていました。自分の強みを探して、得意分野を磨いて…と。もちろんそれも間違いではないと思うのですが、そう考えるとなかなかにハードルが高く「私には・・・」と消極的になってしまいます。

先日ある勉強会で、「どんなに優れた人でもあなたの家族を幸せにすることはできない」という話を聞いて、はっとしました。 例えば、娘として母に「プレゼントをする」「一緒に食事をする」「感謝の気持ちを伝える」「身体をさする」「話を聴く」。もし全く同じ行為を他の人からしてもらったとしても、うれしいことには違いないでしょうが、娘からしてもらうということは全く質の違う喜びがあるように思います。

「自分にしかできないこと」とは、大それたことでなく、身近にいて、関わりをもつ自分だからこそできることだったのですね。まずは、小さな一歩から! 今週末は、母の日です。 たとえ電話一本でも、あなたにしかできない「母の日」を過ごせるといいですね。

ギブ=テイク (2012年4月)

今年は桜が一気に開きましたね。
どんなに厳しい寒さが続いても、必ず満開の花を見せてくれる姿に勇気づけられますね。日増しに日差しが明るくなる中、新年度を迎えての人事異動や転居、卒業、入学など身の回りの変化にも一息ついた頃でしょうか。

さて、以前知人に、 「よく『ギブ&テイク』って言うけど違うよね。ギブ、ギブ、ギブ、ギブ……テイクだと思う」 と聞かされたことがありました。「そうそう、何かしてほしかったら、もらうより先に自分が相手に与えなくちゃ。相手に色々な情報を提供したり、何かをしてあげたり、そうやって関係を築いてようやく自分になにか返ってくるものよね」と共感していました。

それが、最近、少し違うものがあるような気がしてきました。尋ねられたことに答えたり、元気のなさそうな人に声をかけたり、どんな小さなことでも、人に与えられるものがあること、人に伝えられる機会があること、人に貢献できる何かを自分がもっていることがどんなに幸せなことか。
つまり、『ギブ=テイク』ではないかと…。何かすると同時に何かをいただいているように思います。 今頃になってこんなことを実感しています。

まだまだ人生勉強は初級ですが、今年も新入社員研修の機会をいただきました。今までにたくさんの人から学ばせてもらったことを伝え、また伝えられる幸せを受け取りたいと思います。

のぞみプランニングレポート (2012年3月)

三寒四温の名のとおり、突然冷え込んだり、暖かくなったりですが、最高気温が北は氷点下、南は20度と日本の広さを一番感じる時期でもあります。

さて、最近「お忙しいところすみませんが…」とか「お忙しそうですね」という言葉が気になります。 あいさつや枕詞(クッション言葉)として使ってくださっているのであれば良いのですが、 「忙しいということは、要領が悪く、いかに自分がマネジメントできていないかということの証明ではないだろうか。

そのせいで相手に気を使わせてしまっているのだとすれば情けない話しだなあ」  歯科医院の診療台の上でそんなふうに考えていたら、歯医者さんが「忙しいのは、それだけ世間から必要とされていることでしょ」と言ってくれました。

なぜこんなに毎日時間に追われているのだろうと落ち込んでいたので、その言葉に少し救われました。
しかしながら、その優しい気遣いの言葉に感謝はしたものの、バタバタとした生活を送っているのは事実。

「忙しい」は“心”を“亡くす”と書きます。 確かに余裕がないと、私の場合はどうしても自分中心で周りへの配慮ができなくなりがちです。
そっけない画一的な対応になってしまったり、感謝の気持ちが減ってイライラをぶつけてしまったり… 「人生があと3年だとしたら何をしますか?」「それが1年だとしたら?」「3ヶ月だとしたら?」 「1か月…1週間…」「そしてあと1日だとしたら?」 ある大学で学生に与えられた課題だということで話を聞いたのですが、 短くなればなるほどその表情が硬くなり最後には泣き出してしまう学生もいたとか。

おりしも東日本大地震から1年。多くの命が突然奪われ、家族、友人、仕事、家、健康・・・大切なものをたくさんなくしました。
自分にとって一番大切なものはなにか。目先の責任を果たすことももちろん重要ですが、本当に大切なものを見失わないようにしたいものです。

個人的なことで恐縮ですが、昨年末に父を亡くしてからは、一人になった母のいる実家に毎週末帰るようになりました。ごはんを作ってもらって食べて帰るだけですが(^^;とりあえずの第一歩かな。

のぞみプランニングレポート (2012年2月)

今年の冬は本当に寒い日が続きますね。 こんなに毎日ダウンコートが手離せないのは初めてです。
さて、先日クライアント先のホテルの総支配人とお話をする機会がありました。

大手ホテルからの転職で 1 年ほど前に着任されたそうですが、そのホテルに来て、改めて気づいた仕事、初めて経験した仕事がたくさんあったそうです。
例えば、「お湯が…」という苦情があれば、自らも懐中電灯をもって、今まで覗いたこともないボイラー室へ。若いフロントのスタッフが、倉庫へ走って電球と脚立をもって化粧室の電球を取り換える姿を目にしたときは、本当にびっくりしたとか。
その他行政等への届出や報告あれこれ… 「長い間この業界で働いていますが、電球が切れるものだということをホテル内で意識したことはなく、いつも点いているのが当たり前で、誰かがしているなんて考えたこともありませんでした。でも、それは、見えなかっただけで、営繕部や設備の人がちゃんと管理してくれていたからなんですね。」今更のように、そんなことに気づき驚いていると話してくださいました。

組織には、それぞれの立場や果たすべき役割があり、組織が大きくなればなるほど仕事は細分化され、見えない部分が増えてきます。
いつでもさっとコピーができるのは、誰かが用紙を補充してくれているから。部屋の観葉植物がいつもきれいなのは、水や肥料をタイミングよくやってくれている人がいるから。そして、その誰かは、本当は「誰か」ではなく身近にいる「一緒に働く仲間の○○さん」だということ。そんな当たり前のことを人は忘れがちです。

自分が自分の役割を果たせる場を作ってくれている仲間やスタッフに感謝の気持ちを新たにした瞬間でした。
ちなみにその総支配人は、少人数でも一生懸命に頑張ってまわしている部下を愛し、自らも初めてのそんな仕事を楽しんでおられるご様子がステキでした。

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水田かほる さん(明るいシステム倶楽部会員・社会保険労務士・ ヒューマンアシスト代表)から、毎月冊子、「のぞみプランニングレポート」を送っていただきます。 【人事・労務】 【医療・介護】 【その他】の専門的記事の解説が載っています。私(芦田)が興味を持つのは最終ページの【水田かほる さんのコラム】です。紹介しましょう。
水田かほる    (社会保険労務士) 明るいシステム倶楽部会員 
ヒューマンアシスト代表 合同会社 のぞみプランニング執行役員
ヒューマンアシスト http://www.human-assist.com
合同会社 のぞみプランニング http://www.nozomiplanning.com/